令和7年度 囲碁将棋部の結果報告

囲碁将棋部
3年4組北野圭亮 全国大会結果報告
第49回全国高等学校総合文化祭 かがわ総文祭2025(囲碁部門 団体戦)
令和7年7月26日~27日

1日目(7月26日)
開会式
昨年、兵庫県は北野くんが主将を務め、見事28年ぶりの優勝を果たしました。その優勝カップを今年も主将を務める北野くんが返還しました。今年の兵庫県は、主将(北野圭亮くん 西宮南高校3年)、副将(松田佳央理さん 県立神戸高校3年)、三将(蔭山実花さん 市立西宮高校1年)の三人で挑みます。実力者の女子二人を北野くんがしっかりリードして連覇を目指して欲しいです。

1回戦(VS埼玉県)
いきなり、優勝候補の埼玉県との対戦となりました。埼玉県の副将と三将は特別支援学校塙保己一学園の二人で、弱視のため、アイゴという特殊な碁盤を使用しての対戦です。その中で三将の蔭山さんは、見事勝利しましたが、惜しくも主将、副将の二人が破れ、1回戦は黒星スタートとなりました。昨年の兵庫県チームは、やはり優勝候補の東京と対戦し、2勝1敗で白星スタートを切り、その勢いで6連勝を飾り優勝を果たしました。今年は、気持ちを切り替えて2回戦以降に臨むことになりました。

2回戦(VS香川県)
開催県の香川県との対戦です。危なげなく、3勝して勝利を収めました。

3回戦(VS福井県)
ここでも3人が実力を発揮し、3勝で勝利しました。

4回戦(VS長野県)
1日目、最後の対戦です。疲れも出始めるところですが、3人とも見事に勝ち切り、3勝で勝利し、初日の成績は3勝1敗で19位に付けました。2日目に2勝すれば、優勝は難しくても入賞は狙えるので頑張って欲しいです。

2日目(7月27日)
5回戦(VS福島県)
1日目の3勝1敗同士の対戦です。勝った方が順位を上げることができます。ここでも3人が見事に勝利を収め、3勝で勝利し、チームの順位も9位まで上がりました。最後の6回戦で勝利すれば6位以内の入賞は間違いないところです。

6回戦(VS福岡県)
4勝1敗同士の対戦で勝った方が6位以内の入賞を手にします。当然、相手も必死です。ここまで個人としては5連勝していた蔭山さんが敗れてしまい、あとの二人に託されます。北野くんと松田さんも2回戦からはすべて勝利していましたが、ここでは苦戦を強いられます。それでも北野くんは劣勢を跳ね返し、勝利をもぎ取ります。副将の松田さんが勝てば、4位まで見えたところでしたが最後に力尽きて敗れました。チームとしては、4勝2敗で12位に終わりましたが、力は出し尽くしてくれたと思います。1回戦で戦った埼玉県がその後も躍進し、見事6連勝で優勝しました。昨年の兵庫県を見ているようでした。何より、兵庫県チームの個人のトータルの成績は、昨年が12勝4敗で今年も12勝4敗だったので、今年も優勝してもおかしくなかったのです。そこが団体戦の難しく、面白いところで個人の勝敗がうまくかみ合えばチームとしては勝ち続けるのです。北野くんと松田さんは卒業ですが、蔭山さんをはじめ、兵庫県にはまだまだ強い後輩がたくさんいます。来年は、是非リベンジを果たしてもらいたいです。頑張れ、兵庫県チーム!!

応援ありがとうございました。この後、北野くんの感想報告です。
『去年は、この大会は優勝して、今年は残念な結果でしたが、チームとして団結した試合だったと思います。勝っても負けても喜んだり、励まし合ったりして試合をしていきました。勝敗がかみ合わず、1勝2敗でチームとして2回負けてしまったけど楽しかったです。このチームで主将を任されて良かったと思いました。また誰かが兵庫県のチームとして優勝してくれることを願っています!』

第49回全国高等学校囲碁選手権大会 個人戦(東京都 日本棋院)
令和7年8月5日~6日

個人戦は、各都道府県から2名ずつの96人で戦います。まず、96人を6人ずつの16枠に振り分け、そこで3回戦を行い、3勝した人が枠抜けとなり、ベスト16が決まります。そのあと、4回戦までが1日目に行われ、ベスト8つまり入賞者が決定し、2日目に8人で順位決定戦が行われます。北野くんは、昨年もこの大会に兵庫県代表として参加し、見事に3連勝で枠抜けは果たしましたが、続く4回戦で敗れ涙を飲み、ベスト16という結果に終わっています。ただ、今年は昨年のベスト16が考慮され、枠決めではシードされました。今年は昨年のリベンジを果たすべく、気合が入っていました。

1日目(8月5日)
1回戦(VS笹沼くん:茨城県)黒番
初戦の緊張もあったでしょうが、落ち着いて対局を進め勝利しました。(中押し勝ち)

2回戦(VS寺垣くん:鳥取県)黒番
ここは相手の粘りもありましたが順調に勝利しました。(30目以上の大差勝ち)

3回戦(VS前くん:富山県)白番
いよいよ、枠抜けを争う対戦です。本日はじめての白番となり、少し心配しましたが危なげなく勝ち切り、見事に枠抜けし、昨年と同じベスト16まで来ました。(中押し勝ち)

4回戦(VS横山くん:埼玉県2年)白番
さあ、いよいよベスト8(本戦出場)をかけた対戦です。横山くんとは昨年の総文祭の団体戦でも主将同士で対戦し、その時は敗れています。北野くんも不安そうに対局に臨みましたが対局が始まれば、持ち前の集中力を発揮し、大熱戦を制して勝利を勝ち取りました。(中押し勝ち)これで、昨年の自分を超え、明日からの本戦で少しでも上の順位を目指します。優勝なんてことになればと、私も見ているだけの立場ながら、ドキドキしてきました。

2日目(8月6日)

本戦1回戦(準々決勝)(VS草木くん:京都府3年)白番
ここで勝利すれば準決勝に進み、優勝も見えてきます。負けてしまうと5位~8位の順位決定戦に回ることになります。対戦相手の草木くんとは同じ関西地区ということもあり、何度も対戦経験があり、ライバルでもあり、大会では気軽に話をする友人でもあるようです。ただし、対局が始まればお互い倒さなければ先に進めないので目の前の対局に集中するだけです。序盤は形勢が悪く、苦戦を強いられましたが中盤以降に立て直し、徐々に優勢を築き、最後は粘る相手を振り切り、勝利しました。(中押し勝ち)これで準決勝に進み、4位以上が確定しました。快進撃はどこまで続くでしょうか。

本戦2回戦(準決勝)(VS渡邉くん:埼玉県2年)白番
さあ、準決勝です。ただ相手は強敵です。一つ下の2年生ですが、今年の全国大会で3回目の対戦になります。3月の全国高等学校囲碁選抜大会(渡邉くんは優勝、北野くんは4位)、先に報告した8月の第49回全国高等学校総合文化祭かがわ総文祭2025(団体戦の主将同士で対戦し、埼玉県は優勝、兵庫県は12位)のいずれも負けていて今回こそはと意気込んで対局に臨みました。相手の渡邉くんは、2年生ですが常に冷静で落ち着いていて全く隙の無い感じがします。北野くんも粘り強く戦い、渡邉くんの表情を曇らせる場面もあったように見えましたが最後まで冷静沈着に指され、今回も力負けしました。(中押し負け)残念ではありますが切り替えて、3位決定戦に向かってもらいたいです。ちなみに渡邉くんは次の決勝戦でも圧勝し、優勝を果たしました。敵ながら、あっぱれです。

本戦3位決定戦(VS恵原くん:千葉県2年)白番
いよいよ、今大会の最終対局です。勝てば3位、負ければ4位となりますが、3位と4位では、その重みもかなり違ってくるので是非、有終の美を飾って3位入賞を果たして欲しいです。対局は序盤から、北野くんの指しやすい碁になり、途中、相手の勝負手を上手くかわしながら、リードを保ち見事に勝利しました。(中押し勝ち)最終的に3位入賞を果たし、この大会を終えました。表彰式では、審判長である石倉昇九段が入賞者一人一人に対してコメントをされる中、北野くんも労いのことばを頂きました。3位になると副賞(対局時計)も受け取ることが出来ました。何よりも来年以降のプログラムに第49回男子個人戦の結果のところに3位として「北野圭亮 兵庫県立西宮南高校」と載り続けることになります。

最後に北野くんの感想報告です。
『この大会は今までの大会の中で一番囲碁が楽しく打てた気がします。強い相手が多く、一手一手が難しかったけど、自分のベストを尽くせたと思います。特に「勝ちそう」となった場面が一番ハラハラして楽しかったです。3年生の最後の大会で良い結果で締めくくれたと感じています。また、大学生になっても囲碁を続けたいと思っているので大学の大会でも頑張りたいです』