第5回SGH授業(講話 「プライベートブランド(自社企画)商品開発の実情と課題」)
平成26年度 6月30日(月) 大講義室 生徒45名参加
講師:株式会社 西松屋チェーン 商品本部 雑貨商品本部 大型育児用品・玩具商品部 ベビー玩具開発マーチャンダイザー 内橋 康夫 氏
本時は、姫路市に本社を置き、マタニティ、乳幼児衣料、玩具等の販売で国内でもトップシェアを誇る、西松屋チェーンの内橋康夫氏をお招きし、会社がグローバル化を促進しなければならない背景や、その状況、課題等について、わかりやすく説明していただきました。プライベート商品を創る必要性(お客様に満足される品質の商品をどこよりも安く)や、信頼される商品生産には、工場審査が必要不可欠で、経営者(管理者)がしっかりとした考えを持つことが必要であること、海外メーカーとの仕事の現状と課題等についてお話しいただきました。講話後に、生徒から、チャイナリスクがあるが、中国以外の国との関係は進めないのか等の質問がありました。事後に生徒に書かせた、今後取り組みたい課題としては、①現在、日本は経済的に、中国に依存しすぎているように思えるが、他にどの国と協力すれば、よりメリットがあるかについて考えてみたい、②企業が商品開発をするうえで、どのようにマーケットリサーチをするのか、調査方法について調べたい、③企業が、為替やカントリーリスクについてどういう動きをしているのか調べたい、④日本でのシェアを広げるためにどんな商品を作り、どんな取組をするべきか、⑤海外のメーカーにどのように説明したら、日本のモノづくりの価値観を納得してもらえるか等、多種多様な課題が見えてきたようです。今回も、盛会の内に第5回SGH授業を終えることができました。
生徒の声
- こんなにもたくさんの段取りがあって成り立っていると知ることができてよかった。
- 相手を理解することしか考えていなかったが、自分を理解してもらうことも考えないといけない。
- 日本の製品を理解してもらうために互いの違いを理解したり、お客様のことを第一に考えての商品開発にとても興味が持てた。
- 普段私たちが目にする製品はどのように開発されているのか、また、現在の日本の企業の抱える問題について新たに多くのことを学ぶことができた。
- ないものは自分たちで作るという考えがすごく良いと思った。
- 今まで知らなかったプライベート商品の開発の実情についてや、生産を任せる工場との理解が難しいということが分かった。
- 地域に密着しながらでも、グローバルに活躍できるのだとわかった。
- 小売店とメーカーの違いが明確になった。海外企業の誘致には多くの段階が必要なことなど、企業交渉の実状を知ることができた。
- 「仕事はやっているものではなく、一緒にやっていると考えています」という内橋さんの言葉が一番印象に残りました。現地メーカーとのコラボの大切さが感じられました。
- モノづくりに対する外国人と日本人の考え方が違うことを知りました。