子ども達の「やってみたい」という声が出る学び、実現できていますか?(伊丹市立荻野小学校)

義務教育課

学校教育

義務教育課

伊丹市立荻野小学校の取組

 伊丹市立荻野小学校では、子ども達の実態や社会の情勢を鑑み、生活科・総合的な学習の時間を中核に据えた教科等横断的な授業づくりに取り組んでいます。単元のゴールに異学年や保護者・地域などに向けた表現活動を位置付けるとともに、そこで求められる知識・技能を国語科の授業で培うようにすることで、より実践的な「活用・表現力」の育成を図っています。そうすることで、主体的に自分の思いや考えを発信する子ども達の姿の実現を目指しています。

研究のきっかけ(子どもや学校のつまずき)は?

子ども達が学びに必然性を感じていない!

 全国学力・学習状況調査で「学校に行くのは楽しい」という評価をした子どもが多かった一方で、実態を見ると、学習に対して受け身になっている様子が気になりました。また、その状況を反映しているのか、他者に対して自分の思いや考えを発信することに自信がもてない子どもが少なからず見受けられました。
 その要因として、子ども達が学ぶ必然性を実感する機会が少なく、各教科等で習得した知識・技能を能動的に活用する場が保障されていないことが考えられました。

そのためにどのような授業(研究)を行ったの?

子ども達が「やってみたい」「解決したい」と思える学びを!

 そこで本校では、子ども達にとって学ぶ必然性の感じられる学びを実現するために、単元デザインに手を入れ、教科等横断的な単元学習に取り組みました。具体的には、単元の導入で子ども達が「やってみたい」「解決したい」と思う題材や問題に出会わせるとともに、そこで共有した単元末の表現活動に向けて課題を解決していく学習プロセスを設けるようにしました。
 そして、課題解決に必要となる知識・技能を実践的に習得・活用できるよう、国語科を土台として、生活科・総合的な学習の時間を中核に据えたカリキュラム・マネジメントに取り組みました。

その授業のポイントは?(※写真をクリックすると動画が再生されます)

 学ぶ価値のある多様なテキストと出会わせ、自らの表現に取り入れる

※上の写真をクリックすると動画が再生されます

 実際の授業においては、最初に単元末の表現活動と、そこに向かうまでの学習プロセスを子ども達と共有することで、子ども達が見通しをもって学習に臨めるようにしました。
 また各プロセスにおいては、課題解決につながる多様なテキストと出会わせ、複数の情報を基に自分の考えを吟味したり、テキスト同士の共通点・相違点を比較したりする活動を設けることで、テキストが持つ国語の知識・技能を取り入れ、それを自分の表現活動に活用するための手立てとしました。

学校全体でどのように取り組んでいるの?

 カリキュラム・マネジメントによる「荻野小学校ならでは」の学びの実現

 上に述べた授業づくりの先にあるものとして、また学校教育目標を実現するためのアプローチの一つとして、「目指す子ども像」と「学力の三要素」を基に、子ども達に育みたい9つの資質・能力を設定し、ピクトグラム化して教職員間での共有を図りました。また、これらの資質・能力を効果的に育むために経験的カリキュラムの構築に取り組み、学期に1回のカリキュラム・チェックで見直し・修正を行うことで、より子ども達に寄り添った学びの実現を進めています。

研究のこの先(次年度に向けて)

表現活動のバリエーションを広げ、より豊かな言語経験を保障する

 これまでの取組を通して、子ども達が表現活動へ向かう中で国語の知識・技能を習得し、自らの表現活動に生かす姿が見られるようになりました。9つの授業ポイントの一部を授業づくりに取り入れることで、より効果的な手立てを講じられたのも大きな要因だと感じています。また全国学力・学習状況調査では、地域社会に貢献したいと考えている回答が増えてきました。社会への参画意識を高めることで、必要とされる「活用・表現力」を育てることにもつながると考えています。
 次年度に向けては、授業ポイントの重点の1つである「語彙・語感を豊かにする」ための手立てを単元デザインに取り入れながら表現活動のバリエーションを広げ、子ども達がより夢中になって、協働的に表現活動に取り組む姿を実現したいと考えています。

その他の資料

授業公開全体会スライド 「荻野小学校の取り組み」
研究授業指導案・カリキュラム

伊丹市立荻野小学校

 兵庫県伊丹市の北部に位置する小学校です。昭和51年(1976年)に市内16番目の小学校として開校し、令和7年(2025年)には創立50周年を迎えます。児童数は596名。(令和6年度)
 学校教育目標である「笑顔あふれ 明日も行きたい学校」の実現に向けて、保護者・地域とも協働した、コミュニティ・スクールならではの教育活動に取り組むとともに、カリキュラム・マネジメントを取り入れた学校づくりを進めています。