自分の考えをもって、発言していますか? 聞いていますか?(たつの市立誉田小学校)

義務教育課

学校教育

義務教育課

たつの市立誉田小学校の取組

 本校は、自分の意見や考えに自信がもてず人前で発表することに苦手意識をもつ子どもが多いという課題がありました。そこで、「自分の考えをもち、生き生きと伝え合うことばの力を身に付けるために」という研究テーマで、国語科を中心に「活用・表現力」の育成を目指した授業づくりに取り組んでいます。

研究のきっかけ(子どもや学校のつまずき)は?

「なんて答えたらいいのかな。」

 本校では、全国学力・学習状況調査の国語科の調査結果を分析し、子どもの実態を捉えることから始めました。「自分の考えを書こうという意欲が育ってきている」というこれまでの取組の成果が見られた一方で、「語彙力の少なさから、叙述を基に読み取る力が低い」といった現状も見受けられました。また、対話をする場面では、話の中心を捉え、キーワードを基に自分の考えを表現することが難しい子どもが多数いました。

そのためにどのような授業(研究)を行ったの?

自分の考えをもつために ~学習の場の工夫~

 5年「たずねびと」の学習では、個別学習したことを整理した表を基に「綾」の心情の変化を話し合うという流れを場面ごとに重ねることで、本文の叙述を基に自分の考えをもち、それを他者に伝えたいという意欲をもって学習に臨むことができました。
 2年「お手紙」の学習においては、「問いをもとう」で短冊に書いた自分の考えや友達の意見を教室に掲示しておき、比べたり考えを深めたりできるよう工夫しました。

その授業のポイントは?(※写真をクリックすると動画が再生されます)

学び方の工夫 ~プレゼンテーションアプリで学習のめあてや流れを明確に提示~

※上の写真をクリックすると動画が再生されます

 3年「ちいちゃんのかげおくり」では、第1場面と第4場面に出てくる「かげおくり」について、同じところと違うところに線を引いて共通点や相違点を見つけていきました。また、他学年でもプレゼンテーションアプリを用いて、単元全体の学習の流れや本時のめあてを提示しました。明確に学習を進められ、子ども自身が前時の学習を振り返ったり自分や友だちの意見を再確認したりして、新たな気付きを得ることができました。

学校全体でどのように取り組んでいるの?

ダミー画像

本単元で意識して取り組むつまずきポイントの観点は?

 国語科以外の学習でも、その学習でプラステクストできることを考え、つまずきポイントの観点を焦点化して意識し取り組んでいます。今年度はそれらを全学年で指導案に明記しました。
 1年では、国語科の学習を発展させ、生活科の学習と関連付けて昆虫や動物の絵本を参考にし、その生き物の特徴を3つ抜き出す、「スリーヒントクイズ」を作りました。絵本や写真集の本文から生き物の名前につながる情報=特徴を抜き出すことは容易ではないため、教師が3つのヒントを本文中から抜き出すところを手本として提示し、意欲を高めていきます。
 6年では、宮沢賢治の作品を多読し、賢治作品に共通して感じられる世界観を読み取っていきました。その紹介カードから、「自然」「生き物」「命」「色」「思いやり」「みんなのため」といったキーワードが見つかりました。「賢治が大事にしたい世界=考え」を後世に伝えるために読み物を多く書き残したということに気付き、賢治の理想郷「イーハトーヴ」に紹介カードを重ねていきました。

研究のこの先(次年度に向けて)

国語科をベースにした授業改善をさらに進めていく

 各学年の授業研究等を通して、それぞれの学年に応じためあてのもたせ方や資料の提示の仕方を工夫することで、子ども達に力を付けることができてきているという実感があります。複数の資料を組み合わせて自分の考えを構築していくには、語感を磨き、語彙を豊かにしていく必要があります。また、子どもの実態に合わせ、学び方や整理の仕方を自分で選ばせたり、交流しやすい場の設定をしたりするなど、さらに工夫していくことも考えています。国語科をベースにした授業改善をさらに進めていきたいと思います。

その他の資料

研究発表会スライド
研究授業指導案1年生
研究授業指導案2年生
研究授業指導案3年生
研究授業指導案4年生
研究授業指導案5年生
研究授業指導案6年生
研究授業指導案自立活動

たつの市立誉田小学校

 「田園沃野の開けたる 揖龍地区内中央の 林田川の水清き いと平和なる誉田町」と、三木露風の作詞による校歌に表現されている本校は、明治25年4月1日誉田尋常小学校として設立。令和4年に130周年を迎えました。8クラス、141人の子ども達と共に、教育目標「自ら学び、こころ豊かで、共にたくましく生きる児童の育成 ~主体的に活動する誉田っ子~ 」を掲げ、教育活動に取り組んでいます。