自分の考えを書けないで困っている子どもがいませんか?(洲本市立安乎小学校)

義務教育課

学校教育

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洲本市立安乎小学校の取組

 洲本市立安乎小学校では、国語科における「活用・表現力」の育成に向けた指導方法の研究を行っています。

研究のきっかけ(子どもや学校のつまずき)は?

おしゃべりは得意なのに、なぜ、書けない(話せない)?             

 全国学力・学習状況調査の結果分析において、国語科・算数科ともに、記述式の問題への解答ができない子どもが多くいることが明らかになりました。授業中に自分の考えを説明する際に、口語と文語の区別がつかなかったり、文ではなく単語で伝えたりする傾向が多くあることが課題であることがわかってきました。

そのためにどのような授業(研究)を行ったの?

自分の考えをもち、表現する授業をデザインする!

 子ども達が「活用・表現力」を身に付け、自分の考えを自分の言葉で表現できることを目的に、授業改善に取り組みました。子ども達一人一人が、目的や意図に合わせて複数の情報を活用し、自分の考えをまとめ、表現しようとする授業を行いました。

その授業のポイントは?(※写真をクリックすると動画が再生されます)

めあての焦点化!途中経過を他者参照!自分の考えを再構築!

※上の写真をクリックすると動画が再生されます

 「一時に一事」課題解決型の学習過程を示し、一つずつ課題を解決していきながら単元のめあてに迫っていくように単元計画を立てました。毎授業のめあてを「~?」(疑問文)にし、「解決シート」を埋めることで、そのめあてをクリアできるようにしました。「解決シート」はICTを活用して、他の子どもが考えている途中経過を可視化することで、他者参照(活用)して自分の考えを変えたり、深めたりすることができました。

学校全体でどのように取り組んでいるの?

 使いたい「話し言葉」「書き言葉」の系統表を全校生に配布

 国語科の教科書に載っている使わせたい言葉を「描写」「要約」「紹介」「対話」「説明」「記録」「報告」「討論」の項目に分けて系統立てた表にまとめ、下敷きのようにラミネートして子ども達に配布し、まとめるための語彙を豊かにする取組を行っています。子ども達が自分の考えを話したり、書いたりする時間を確保することを大切にしています。

研究のこの先(次年度に向けて)

子ども達の「考えたい」「表現したい」をいかに生み出すか?

 子ども達の「活用・表現力」を育成するという同じ目標に向かって取り組んだ成果が、子ども達の活発な意見交流を生み、国語科以外の学習でも自分の意見を積極的に表現しようとする姿が見られるようになってきました。しかし、子ども達が「考えたい」「表現したい」と思えるような単元の導入や学習意欲を駆り立てるような言語活動の充実など、これまで同様、教材研究の大切さを再認識したところです。「教材にどう出会わせるか」「その教材をどのように学ばせるか」「その教材でどんな力をつけさせるのか?」教科の枠を外した実践を通して、学び方を学び、活用・表現する自立した学習者を育成するために日々の研究を進めていきたいと思います。

その他の資料

研究発表資料
学習指導案

 洲本市立安乎小学校

 淡路島の中央部に位置する海と山に囲まれた自然豊かな小学校。耳をすませば、鶯の鳴き声が聞こえてきます。全校生75名が「こころ豊かに たくましく生きぬく 児童の育成 ~一人一人が輝き、活躍できる学校~」を教育目標に日々の学習に取り組んでいます。なかよし班(縦割り)活動を中心に異学年交流を盛んに行うことで、一人一人が様々な場面で役割を担い、学級だけにとらわれない居場所づくりをし、自分を表現できる機会を増やしています。保育所と中学校も近接していることから、運動会を合同で行うなど、連携を強めています。古き良き伝統を引き継ぎながら、新しいことにもチャレンジする安乎っ子は、これからも「活用・表現力」を伸ばし、なりたい自分に向かって頑張っていきます。