兵庫県道徳教育デジタルガイド
義務教育課
学校教育
コンテンツ一覧
（2）「対話的な学び」について
（4）「授業構想」について
①教材の読み（分析）
②発問の吟味
③ねらいの明確化
④児童生徒の道徳的諸価値の理解（実態把握）
⑤内容項目についての理解
（5）「授業場面」について～指導方法の工夫～
（7）道徳科の評価
（8）校内研修の充実
「兵庫県道徳教育デジタルガイド」は、これまでに県教育委員会が作成した指導資料をもとに、「誰もがいつでも手に取りやすい」研修用コンテンツとして、１つのパッケージにまとめています。校内研修等でスライド資料を使用したり、自分のペースでこまめに研修を積み上げたりする等、研修スタイルに応じて効果的に活用してください。
道徳教育の目標と道徳科の目標
学校における道徳教育は、道徳科を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり、道徳科はもとより、各教科、（外国語活動、）総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて、児童生徒の発達の段階を考慮して、適切な指導を行うことです。その中で、道徳科は各活動における道徳教育の要として、それらを補ったり、深めたり、相互の関連を考えて発展させたり統合させたりする役割を果たします。ここでは、道徳教育と道徳科の目標を整理して説明します。
「『考える楽しさを創る』道徳科の授業づくり」と「対話的な学び」
道徳科における「対話的な学び」とは、互いに考えや意見を出し合う相互のやり取りを通して、自己の生き方について考えを深めようとするプロセスです。中心発問の場面では、多様な感じ方や考え方を出し合い、授業者の「問い返し」等によって児童生徒の考えを深めていくことが大切です。ここでは、道徳科における「対話的な学び」の考え方を説明します。
基本的な道徳科の授業の流れ
道徳科の授業も、導入から展開、終末への基本的な流れについては、他の教科と同様ですが、道徳科ならではの配慮が必要なこともあります。ここでは、道徳科の授業の基本的な流れを説明します。
「授業構想」について
①教材の読み（分析）
教材の読みにおいて大切なことは、授業者が教材に描かれている人間の生き方や、そこに含まれる道徳上の問題（道徳的価値）をしっかりと読み取ることです。ここでは、「教材の読み」について、説明します。
②発問の吟味
中心発問に至るまでの問いは、教材の基本的な展開や流れをつかめばよいです。しかし、中心発問は、授業の「ヤマ」になるので、ねらいに迫る必要があります。ここで道徳的価値の理解や自己の（人間としての）生き方についての考えを深められる発問の準備をしておかなければなりません。ここでは、「考えを深める授業にするための発問の吟味」について、説明します。
③ねらいの明確化
授業に当たっては、「この時間で児童生徒に何を考えさせるか」というねらいを明確にすることが肝要です。この時間にどういった学習活動を展開し、何をねらっているのかを明確化・具体化して授業に臨むことが求められます。ここでは、「ねらいの明確化」について、説明します。
④児童生徒の道徳的諸価値の理解（実態把握）
道徳科では、授業開始時点で、道徳的なことは自分なりにすでに知っています。そのため、道徳科の授業を行う際には、児童生徒が道徳的諸価値についてどの程度理解しているかを把握しておくことが大切です。ここでは、「児童生徒の道徳的諸価値の理解」について、説明します。
⑤内容項目についての理解
授業者は授業構想の際、小・中学校学習指導要領解説「特別の教科 道徳編」をしっかり読むことで、内容項目に含まれる道徳的価値を理解でき、授業の中で「対話的な学び」を深めることにつながります。ここでは、「道徳科の内容項目についての理解」について、説明します。
「授業場面」について～指導方法の工夫～
①教材提示の工夫
児童生徒が教材の内容を十分につかむことができれば、あらすじをまとめたり、細かな問いをいくつも出したりすることは不要になるため、中心場面での対話によって深く考える時間を確保することができます。ここでは、「教材提示の工夫」について、説明します。
②「問い返し」の工夫
対話で生き方についての考えを深めるためには、授業者の適切な「問い返し」が求められます。ここでは、「教材提示の工夫」について、説明します。
③板書を生かす工夫
道徳科では、黒板を生かして話し合いを行うことが多く、板書は児童生徒にとって思考を深める重要な手掛かりとなり、授業者の伝えたい内容を示したり、学習の順序や構造を示したり、中学校においては、内容の補足や補強をしたりするなど、多様な機能をもっています。ここでは、「板書を生かす工夫」について、説明します。
「授業後」について～授業改善～
毎回の授業では、授業者自身が板書や児童生徒の感想文から振り返り、次の授業に生かしています。ここでは、「授業後の授業改善」について、説明します。
道徳科の評価について
道徳教育の目標は、道徳性（道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度）を養うことです。しかし、道徳性は内面的資質であり、道徳性が養われたか否かは容易に判断できません。また、どれだけ道徳的価値を理解したかなどの基準を設定することもふさわしくありません。道徳科における評価では、児童生徒が自身の成長を実感し、更に意欲的に取り組もうとするきっかけとなるような評価を目指します。ここでは、「道徳科の評価」について、説明します。
校内研修の充実
道徳科の校内研修では、｢抱えている悩みを共有しながら授業づくりについてみんなで考えたい」、｢みんなと話し合いながら教材の読みについて深めたい」といった教員の思いを実現する研修をデザインすることが、子ども達が「生き方について考えることが楽しい」と思う授業づくりに繋がります。ここでは、「校内研修の充実」について、説明します。