SSH学術講演会を東京大学大学院教授を招いて実施しました
11月20日(水)、中谷財団のご支援により、東京大学大学院薬学系研究科研究科長・薬学部学部長である浦野泰照教授に来て頂き、「化学の力で見えないがんを見つめて治す」と題してSSH学術講演会を実施し、1,2年生が聞き入りました。
浦野先生は、今年度中谷財団に設立された「神戸賞」を受賞され、本校にお越し頂きました。現在2人1人ががんになる時代で3~4人ががんでなくなる時代であることに加え、元素の周期表の重要性と共に、ご自身のお名前が周期表の元素で書けることから「化学をやることを運命づけられた」と興味深いお話から始められました。
「生細胞の中の見えないを見つける」と顕微鏡で見られない細胞を蛍光で核を青くして見えるようにできることや、「化学の力で見えないを見つける」と蛍光を目印に見えるようにできることを「ウォーリーを探せ」を例にわかりやすく教えて頂きました。「有機化学は覚えるな」と、反応の仕組みを理解すれば簡単に理解できることを教えて頂きました。
「化学の力で見えないがんを見つける」方法も様々な色を示す物質に化学変化する方法を用いてされている最先端の化学を教えて頂き、生徒達も興味深く聞き入りました。生徒からの質問にも丁寧に答えて頂き、「是非東京大学に来て一緒に研究しましょう」と生徒達にメッセージを頂いて、生徒とともに記念写真を撮りました。
終了後の探究ルームでのサイエンスカフェには24人の生徒が参加して、実際に色が変化する実験を体験し、様々なことを熱心に話して頂きました。生徒達にとって、化学に興味を持つ素晴らしい機会になりました。