2学期終業式を実施し、表彰式・全国大会及び近畿大会の壮行会を行いました
今年一番の寒さの12月22日(金)、朝からストーブを付けて、2学期終業式を実施しました。先週はインフルエンザによる学級閉鎖もあって心配されましたが、全校生が揃って無事に実施できて良かったです。大内教頭先生の開式の辞のあと、元気に校歌を斉唱し、校長式辞を行いました。
式辞では、ケンタッキー・フライドキチンの創業者であるカーネル・サンダースが65歳で全財産を失ったものの、断られても諦めずに自分の開発したフライドチキンを自信を持って売って成功したことを通じて、諦めないことと大切さを伝えました。また、校則や制服の見直しと、「一年の計は元旦にあり」と言われることから計画や目標を心に刻んで新年を迎えて欲しいと伝えました(式辞の全文概要は後に記載)。特に、3年生は最後の冬休みですから、有意義に過ごして欲しいと思います。
終業式後には、生徒指導部長の北垣先生から、けじめをつけた行動をすること、悩み事があれば相談することなどを伝えてもらいました。また、2学期に活躍した部活動などの表彰を行いました。多くの部活動やあらゆるところで小野校生が活躍してくれていることを嬉しく思います。表彰状が多くて、地区大会や東播磨大会は口頭での紹介となって申し訳ないです。
囲碁将棋部が将棋部門で、ビジネスライセンス部が昨年度に引き続いて全国大会出場を果たし、1月に全国大会に出場します。空手道部と女子ソフトテニス部が近畿大会出場を果たし、今月末の近畿大会で頑張ってくれます。校長に加え小薮生徒会長から温かい激励の言葉を伝えると共に、各部活動から決意表明をしてくれました。チャンスを生かし、楽しんで悔いのない活躍を願っています。
【校長式辞の全文概要】
インフルエンザが流行して5クラスが学級閉鎖になり、先週の1,2先生の球技大会が中止となり残念でしたが、無事に2学期を終えることができてホッとしています。
さて、俳優の賀来賢人(かくけんと)が、カーネル・サンダースの役で、「ケンタッキーにしない?」というCMでおなじみのケンタッキー・フライドチキンの創業者のお話しをします。カーネル・サンダースは、ハーランド・サンダースというアメリカの実業家で、「カーネル」はケンタッキー州知事から贈られた名誉称号です。カーネル・サンダースは、65歳で事業に失敗します。静かな余生を選ぶか、新たな挑戦をするか・・・。「志」ひとつで、結果が大きく変わります。
カーネル・サンダースは、アメリカのケンタッキー州南部の国道沿いでレストランを経営していました。客は旅行者が多くとても評判が良く、売り上げは順調に伸びていました。レストランガイドにも紹介されて人気が高まり、24時間営業にして、店舗を増やしていきました。しかし、新たにハイウェイが建設されて、レストランの前の国道を走る車が激減して、経営が行き詰まりました。レストランを売却し、税金と未払いの代金を払うとお金はほとんど残らず、65歳で全財産を失いました。
しかし、あきらめませんでした。「人が来なくなったら、人のいる所に売りに行けばよいのでは?」という妻の言葉が心を動かしたようです。「レストランで一番人気だったフライドチキンを売りに行こう」、「自分が開発したフライドチキンを、他のレストランのメニューに加えてもらおう。」「希望する店だけに作り方を教えてフライドチキンが売れた分だけ、1個数セントのお金をもらう契約を結ぼう。」と、レストランの経営人や調理人に、フライドチキンの美味しさを知らせようと、車に圧力釜と独自のスパイスを載せてレストランを訪ねる旅に出ました。
しかし、見知らぬ老人の話を真剣に聞く人はなかなか現われず、訪問しても断られ、車の中で寝泊まりをしながら、千軒を超えるレストランを訪ねたようです。自分のフライドチキンの味を信じていたので、決して諦めなかったようです。やがて、誰も予想しなかった大反響になりました。
カーネル・サンダースは、1980年に90歳で亡くなっていますが、この年には、ケンタッキー・フライドチキンはアメリカだけでなく、世界48カ国6千店舗まで拡大しています。今では世界150ヶ国以上に約2万7千店舗あり、日本には約1170店舗あります。日本でも、創業者カーネル・サンダースの人形や看板を見かけます。道頓堀川から引き上げられた人形で知っている人もあるかもしれません。白い上下のスーツに黒のネクタイ、腕にステッキを掛けた白髪の老人です。あの笑顔は、夢に向かって生きる満足感の現れだと思います。
65歳であれば、普通は退職してゆっくりと過ごす歳かと思いますが、自分を信じて、決して諦めなかった精神を見習いたいと思います。若い皆さんは、可能性が一杯ありますから、可能性を信じて諦めずに目標に向かって頑張って欲しいと思います。
さて、2学期の始業式で伝えましたが、校則や制服の見直しを検討しており、登下校時には防寒着を教室まで着用を認めるなど、今年度より一部変更になりました。他にも生徒の意見を聞きながら、継続して校則の見直しを進めていきます。夏に生徒や保護者に制服などについてアンケートを行って、6割以上の制服の見直す必要があるとの回答でした。
PTAや同窓会などとも協議して、本校の制服を現在の中学校2年生の令和7年度入学生から変更することにしました。LGBTQへの対応、暑さ寒さへの調節、小野高生らしさ等を含めて検討します。先日、生徒会執行部の代表の意見を聞きました。1月末には、具体案を業者に提示して3月には業者にプレゼンテーションしてもらって決定するスケジュールです。皆さんの意見も聞いていきますので、協力をお願いします。
さて、今日は冬至で、小野市の日の出は7時4分、日の入りは16時53分です。今日から1日1分ずつ昼の長さが長くなっていきます。明日から冬休みですが、日頃の行動や1年間の行動を見直す機会にするとともに、新年の目標を決めて欲しいと思います。「一年の計は、元旦にあり」と言われます。1年間の計画や目標は、年初めの元日の朝である元旦に、「今年の目標は〇〇する」とか「今年は●●を実現する」など、カウントダウンした後は、心に刻んで新年を迎えてください。
3年生は高校生活最後の冬休みです。これから進路を決める人は、どんな思いで、どれだけ自分に打ち勝てるかが勝負の分かれ目です。一生でいちばんしんどい時期かと思いますが、乗り越えてこそ光が見えると思います。進路の決まった人は、親元を離れる人も多いでしょうから親孝行もしてください。自分に負けず、健康や自分の命を大切にして、また新年にお会いしましょう。