関東ときめきツアーを実施しました


















8月4日(月)~8月6日(水)で、関東ときめきツアーを、2年生希望者11名で実施しました。
8月4日(月)は、茨城県つくば市にて、「筑波宇宙センター」と「食と農の科学館」を訪問し、科学や農業についての理解を深める貴重な機会となりました。筑波宇宙センターでは、展示の見学やガイド付きツアーを通して、宇宙開発の最前線に触れることができました。続いて訪れた食と農の科学館では、説明を受けながら館内を見学し、特に関東地域のお米に関する展示では、地元・兵庫県との違いにも関心を寄せる様子が見られました。
8月5日(火)は、茨城県つくば市にて、「筑波実験植物園」、産業技術総合研究所の「地質標本館」と「AIST Cube」、そして「地図と測量の科学館」を訪問しました。筑波実験植物園では、園内の多様な植物に加え、奄美大島などに見られる独特の植生や、絶滅危惧種についての説明を受けた後、実際に園内を見学しながら観察を行いました。「地質標本館」では、地震の仕組みや鉱石などの地球資源が私たちの生活とどのように関わっているかなど、模型やパネルを通して学び、理解を深めることができました。続いて訪れた「AIST Cube」では、地球温暖化や高齢化といった社会課題の解決に向けた、最先端技術の研究成果を体感することができ、まるで少し未来をのぞいたような感覚を味わいました。
また、宿泊先のホテルでは、小野高校を卒業された大学生や社会人の先輩方との交流会が行われました。大学生活の様子や受験勉強の進め方など、貴重な体験談やアドバイスをたくさんいただき、生徒たちにとって大変有意義な時間となりました。
最終日8月6日(水)は、東京都内にて「内田洋行本社」「経済産業省」「東京大学本郷キャンパス」を訪問しました。
まず訪れたのは、内田洋行本社です。本社見学では、技術者に広く使用されていた「ヘンミ式計算尺」など、貴重な歴史的資料を見せていただきました。また、未来の教室を再現した空間では、最新のICT環境を体験させていただきました。
さらに、代表取締役社長の大久保 昇様より、教室内でのプレゼンテーションを通して、探究活動に取り組む生徒たちに向けた力強いメッセージをいただき、大きな励みとなりました。続いて訪問した経済産業省では、本校卒業生である三宅 宣彰様(資源エネルギー庁 電力・ガス事業部)にご案内いただきました。エネルギー政策の現状や、脱炭素化に向けた「長期脱炭素電源オークション」の概要など、専門的な内容をわかりやすくご説明いただきました。最後に、東京大学本郷キャンパスを訪問しました。大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 生物機能化学講座の三坂 巧先生によるご講義では、ヒトの味覚に関する実験を通じて、生命科学の研究の一端を体感することができました。研究室の案内もしていただき、生徒たちは最先端の研究現場に触れる貴重な経験となりました。
2泊3日の短い研修ではありましたが、宇宙、農業、エネルギー、生命科学など、多様な分野の最前線に触れることができ、生徒たちにとって大きな学びと刺激に満ちた3日間となりました。