「燃やせ魂」をテーマに体育大会(校長カメラより)

「燃やせ魂」をテーマに第76回体育大会を実施して、感動の時間を過ごしました。

9月13日(水)に第76回体育大会を実施しました。4年ぶりの制限のない体育大会は、吹奏楽部の演奏と放送部の進行による入場行進で始まり、テーマ「燃やせ魂」で、限られた時間での準備でしたが、生徒たちは精一杯頑張ってくれました。3年生は最後の体育大会となりましたが、大活躍でした。保護者を中心に542人のご来校ありがとうございました。

開会式での校長あいさつの中で、本校の校章のトンボの性質と「蜻蛉魂(せいれいこん)」について話しました。①トンボ(蜻蛉)は、前にしか進まず引くことを知らないと言われ、天皇を刺したアブを加えて飛び去ったという日本書紀の話から、日本では古くから攻撃性が高く勇敢な「勝ち虫」と好まれてきました。②トンボは幼生期には水中の害虫、成虫期には空中の害虫を食べ、稲の害虫を食べる人の役に立つ有益な昆虫です。③トンボは獲物が飛んでいる方向に向かって飛ぶのではなく、獲物が進むであろう方向に向かって飛ぶという性質があります。

校是の「明く・浄く・直く誠の心」の精神で、トンボのこのような、①ひたすら前に突き進む、②人の役に立つというのは相手の気持ちに立って行動する、③今だけでなく先を見越して行動する 気持ちで、今日残念ながら体調不良で参加できなかった人の気持ちも考えて、トンボの魂「蜻蛉魂」を燃やして欲しいと伝えました。生徒の活躍の感想を簡単に紹介します。

3つのリレー予選では倒れたり先頭とは半周くらい遅れても最後まで諦めない姿に感動しました。応援合戦では学年全体が一致団結して、他学年にもエールを送る姿に感動しました。学年対抗綱引きは、学年団の先生方もクラス旗を振っての大応援、3年生のパワーに圧倒されました。生徒会種目では借り人競争による2人3脚で盛り上がり、着付け競争は各クラス担任を着付けるパフォーマンスにクラスの団結と個性を感じました。大変面白かったです。担任は幸せだったと思います。

午後は、部活動行進では運動部がユニフォームを着た行進に感動しました。陸上部の全国大会出場、陸上部と水泳部の近畿大会出場の壮行会では、国体に出場する藤本涼哉くんが代表して決意を述べてくれました。長縄跳びでは各クラス息を合わせて何度も跳んで、最高121回跳んだのは素晴らしかったです。各リレーの決勝では抜きつ抜かれつの諦めないデットヒートでした。3年生のダンスは笑顔一杯の姿で、最後に学年主任の濱野先生の胴上げに学年のまとまりと感謝の気持ちを感じました。

閉会式での表彰式後の校長講評では、各種目の生徒の頑張りの感想と労いを伝えると共に、「ピンチはチャンス」「窮(きゅう)すれば転ず、転ずれば通ず」を伝えました。3年生が大活躍でしたが、残念ながらうまくいかず負けた人も、失敗することもあります。ピンチで窮する(行き詰まって苦しむ)時に、方向転換して「こんな方向があった。こんな道があった。」と新たな発見ができます。諦めればチャンスは訪れません。諦めない気持ちで、これからも頑張って高校生活を送って欲しい。

閉会式終了後、2年生の女子生徒が、「昨年の1年生クラスでは決勝に進出できなかったけど、今年は決勝に進出できた。決勝では最下位ではなかったけど結果は残せなかった。3年生ではもっと活躍したい。」と話してくれました。これこそ「蜻蛉魂」で突き進み、「窮すれば転ず」で悔しい思いから次はもっと頑張りたいという思いに繋がっていると嬉しく思いました。

欠席の多かったクラスも団結して、リレーで決勝に残ったり、長縄跳びの交替がほとんどできない中にも必死に跳んでいた姿に、参加できなかった人の分も頑張り続けているのを、「頑張れ」と応援して見ていました。校長自身も生徒の活躍する姿を約400枚撮影しましたが、HPでは一部の写真しか紹介できなくて申し訳ないです。素晴らしい感動の1日をありがとう。

表彰式での表彰の結果(総合成績とリレー1位は校長表彰、他種目の1位は生徒会長表彰)
総合成績  1位:3年1組、2位:3年7組、3位:3年6組
女子4×100mリレー 1位:3年1組、男子スウェーデンリレー 1位:3年1組、混合8×100mリレー 1位:2年6組
生徒会種目 1位:3年7組、長縄とび 1位:3年1組、着付け競争 1位:3年3組