学校だよりNo.1

学校だよりにアクセスいただき、ありがとうございます。
4月に着任して1ヶ月早いものです。学校だよりも最初の号をできるだけ早くと思いながら、今になってしまいました。前赤松久美子校長から引き続き学校のニュースなどを中心にアップしていきます。学校の様子を楽しく少しでも皆さんに伝えることができればと考えています。これからもよろしくお願いします。

◆ 第42回生280名の新入生を迎えました <4月8日>◆
入学式の前日暴風警報が出て多くの桜の花が舞い散ってしまっているのではと不安でしたが、中庭の桜は何とか難を逃れ咲き続けていました。入学式の式辞の冒頭に「桜が咲き誇る」の一文があるので心配しましたが、さすがに西宮南高校の桜、すばらしい咲きっぷりでした。第42回生の入学式が天候にも恵まれ晴れやかに挙行されました。入学許可の後、新入生に式辞を述べました。また、新入生代表2名が堂々と宣誓をしてくれました。
 <入学式式辞>
桜が咲き誇り、陽春の気みなぎる今日この佳き日に、ご来賓の方々、並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、平成二十八年度入学式を挙行できますことは、本校職員一同、この上ない喜びでございます。高い席からではございますが謹んで感謝申し上げます。兵庫県立西宮南高等学校第四十二回生として入学を許可された二百八十名の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学 おめでとうございます。本校職員を代表しまして、心よりお祝いを申し上げますとともに、新入生の皆さんを心から歓迎いたします。
さて、皆さんから見て正面右には本校の校歌が掲げられています。創立を機に作られた校歌にはこの学校に託す先人たちの思いが込められています。本校は昭和五十年四月に全日制普通科としてこの地に開校されました。この校歌を力一杯歌いながら、本校で青春を謳歌し卒業された方々は日本はもとより、広く世界で活躍されています。
そこで新入生の皆さんには、校歌に託された思いをしっかりとこころに受け止め高校生活を送ってほしいと私なりに校歌に託された思いを皆さんに伝えたいと思います。
まずは「清らのこころ」です。汚れやよどみの無い澄んだ心を持ってほしい。素直で正直で誠実な心を持っていてほしいと心から願っています。
そうして「清らの眼」。今皆さんは希望に満ちた清らかな目をこちらに向けてくれています。その清々しい目の輝きを三年間失うこと無く輝かせていってほしいと思います。ぶれずに濁らず、まっすぐに目標を追い続ける目をもって、一途に前に進んでほしいと思います。
次に「胸張れわれら」です。人は困難にぶちあったったり、苦しくなったときどうしてもこうべを垂れ、背中を丸めてしまいまいます。そうではなく逆に胸を張ってシャンと背筋を伸ばすことで、力がわき出し自信が生まれてきます。また、そうすることで苦難を乗り越えていく気が自然にあふれてきます。平素から胸を張り背筋を伸ばしてシャンとした姿勢を保つよう心がけてください。
 次に「我らは要。」今日入学を許可されたあなたたちすべてがオール南なのです。二百八十分の一ではありません。南高校のすべてがあなた方一人ひとりだと言うことを忘れないでほしいと思います。あなた方が南高校すべてにとって、とても大切な存在で、南高校の代表なのです。ワンフォーオール、オールフォーワンと言う言葉があります。あなた方ひとり一人が南高校生すべてのためにどんなことができるのかを考え行動するのです。そういう思いで高校生活を送っていれば、困難と遭遇したときにオール南がきっとあなた方を助け支援してくれます。
最後に「知恵みつ南」です。知恵というのは単に学校の成績が良いということにとどまりません。生きる知恵です。昨今、生きるための知恵を身につけていなければ、さまざまなな落とし穴に引きずり込まれてしまいます。そうならず生きる抜くためにしっかりと学習して、どんな苦難も課題として捉え、逃げずに乗り越える知性を身につけ、目標に向け果敢にチャレンジしていってほしいと思います。
まずはここまで校歌に託された皆さんへの思いを私なりに伝えさせていただきました。これから校歌を歌うときは大きな声で高らかに歌い上げてほしいと思います。そのたびに今述べたことを思い出し心に刻んでいってほしいと思います。
西宮南高校はこの高須の地にあるだけではありません。これからは皆さん一人ひとりの心の中に西宮南高校があります。胸を張り誇りを持って、清らのこころ、清らの眼で未来を見つめ、夢の実現のため努力を惜しまず、三年間青春を謳歌していってください。
私たち西宮南高校の職員にとって皆さんは宝です。宝である皆さんが美しい光を発するためには磨かれていく事が必要です。切磋琢磨してまた、お互いに助け合いながら道を切り開いてほしいと思います
 さて、改めまして保護者の皆様方にお祝いとお喜びを申し上げます。本日はお子様が一つの大きな節目を乗り越えられ、本校への入学の時を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。高校時代の三年間は子どもから大人になる大変重要な時期です。ご家庭でも、お子様の将来についてよく話し合い、厳しく、かつ、暖かく見守っていただきたいと思います。本校での三年間を意義あるものにするにはまず生徒自身の努力が必要ですが、それを支えるために、教えるべき事を教え、伝えるべき事を伝えるのが、私たち大人の責任であると考えています。
 本校教職員はチーム南として一丸となって、生徒一人ひとりの夢の実現を全力で支援して参ります。保護者の皆様には、本校の教育活動に対して格別のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
 最後になりましたが大変お忙しい中、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、平素より本校教育の推進にお力添えをいただいておりますこと、心から感謝申し上げます。それでは、新入生の皆さんの、楽しく充実した高校生活を心から祈念し、式辞といたします。

平成 二十八年 四月八日
兵庫県立西宮南高等学校
校 長 浅 場 正 宏 

<着任式 4月8日(金)>
入学式に先立ち着任式がありました。
そこで私は2年、3年生を前に校歌を歌わせていただきました。
思わず、生徒から拍手をいただきました。こころが少し触れ合えた気がしました。
それで、こんなにすばらしい校歌がある学校に来られてよかったという話をしました。
皆さん、校歌をともに歌う同志として、これからもよろしくお願いいたします。

<1学期始業式 4月8日(金)>
始業式でも、校歌について話をさせていただきました。
「清らのこころ、清らのまなこ」という歌詞について触れました。
清の字はさんずい辺に青と書きます。水や青に語源がある言葉ではないかと思います。
清らかな水といえば川を流れる水、濁りのない澄んだ水、濁流や怒濤となった流れではなく静かに落ち着いた流れ、そんなことを想像させます。昔「1/fのゆらぎ」という言葉が流行しましたが、川のせせらぎの音には1/fのゆらぎという人を癒やす周波数があるとのことです。そうした流れを清らかな流れというのかもしれません。赤ちゃんは母親の心音を聞くと眠るといいます。その心音もよどみのない流れといえそうです。清らかな流れは止まっていては、よどみが生まれ腐敗してしまいますし、勢いがありすぎてもすべてを荒々しく流していってしまい安らぎを生むことができません。清らかさというのはそういう荒々しさや腐敗の対局にあるものといえます。
 入学式の当日朝、本校の本校事務長さんとある先生が正門付近の落ち葉を一生懸命掃いておられました。ここにも清らのこころがあります。清掃に清字があるように掃き清めること、きちんと身の回りを整え綺麗にしておくこと、そういう気持ちを持つことも清らのこころではないかと思います。
 さて、「清らのまなこ」についてですが、純粋で汚れず、濁らず目標を見つめる目です。1年生の君たちがこちらに向けてくれている純粋なまなざしを3年間持ち続けてほしいという話をしました。3年間くもらぬその目を持ち続ければ、自ずと夢や希望を叶えていけるのではないかと思います。きらきらとした目の輝きを失うことなく3年間を生き生きと活動していってください。
 今日朝学校へ来るまではどうでしょう。「清らのこころ」「清らのまなこ」を意識できていたでしょうか。朝目覚ましで慌てて飛び起きて朝飯も食わず学校へ、「あいさつ」も忘れて息を切らして教室へ、そんな日常に少し「清らのこころ」「清らのまなこ」が意識できたら・・・。 新学年、「清らのこころ」「清らのまなこ」を意識して好スタートを切ってください。

◆42回生オリエンテーション合宿〈4月19日~21日〉◆
 4月19日から2泊3日で、42回生第1学年のオリエンテーション合宿が実施されました。団長として同行した教頭先生から報告します。
 晴天に恵まれ、20kmウォーク、集団行動・校歌コンテスト、学習(数学・国語・英語)など、すべての行事予定を滞りなく実施でき、1年生にとって、西宮南高校の生徒としての自覚と自信が深まった行事になりました。指導された先生方は、色々な場面で集団行動の大切さ・学習の取り組み方などを熱い思いで指導されました。
 生徒たちも、その期待に答えようと取り組み、リーダーがクラスをまとめ頑張りました。この合宿でクラスの和を意識した行動が取れ、クラスの親睦も深まった3日間でした。
 年度初めの慌しいなか、合宿の準備にご協力いただき、生徒を送り出してくださった保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。

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