皆さんおはようございます。早いもので、令和6年度最後の終業式となりました。
「光陰矢の如し」といいますが、時間がたつのは本当に早い。しかし、日々の変化はほんのわずかであっても、1年という月日で捉えると大きな変化として見えてくるはずです。皆さんも1年前の自分と比べて肉体的にも精神的にも、そして、知的にも成長しているはず。今その成長が実感できるでしょうか。
私は担任しているときに、生徒によくこんな話をしました。毎日たった1時間でもいい、欠かさず勉強した人と、全く勉強しなかった人とでは、1年で365時間、3年間だと1095時間。日に換算すると45.6日になる。例えば夏休みに寝ずに勉強したとしてもその差を縮めることはできない。日々の積み重ねがいかに大事かがわかるだろうと。
もう一つ、時間の流れは誰にも、そして、いつでも同じ早さで流れているはずなのに、早く感じたり短く感じられたりする。例えば小学校の6年間はめちゃめちゃ長かったけれど、中学と高校の6年間はあっという間に感じられる。これには脳の仕組みに原因があって、人間の脳は「知っている」と思い込んでいることが多ければ多いほど時間を短く感じ、「知らない」ことが多い状況では、時間が長く感じられるのだそう。同じ時間でも豊かに長く感じられる過ごし方をしょうと。
さて、冒頭に私は「早いもので」といいました。私のように60を超えると知ったつもりのことばかりで、毎日がとても早い。でも皆さんはまたまだ吸収することがいっぱいあります。皆さんにとってこの1年間は、早かった?短かった?早く感じた人はおそらくいろんなことを素通りしてしまった人。長く感じた人は様々な発見に心揺さぶられ、多くのことを吸収した人です。
「光陰矢の如し」日々の積み重ねと豊かな時間の過ごし方について考えながら新学年を過ごしてもらいたいと思います。

