「メタンハイドレート採掘における海洋発電複合システム」研究班による企業訪問
平成28年12月21日(水)午後 TLV加古川本社工場
平成29年 1月 6日(金)午後 ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社
「メタンハイドレート採掘における海洋発電複合システム」を研究しているMHグループが、年末、年始に2社の企業訪問を行いました。この訪問に関しては、彼らの研究過程で出てきた疑問を解決するために、自ら各企業に連絡を取り、担当者から許可を得たうえで実現しました。
(TLV加古川本社工場見学)
まず、TLV加古川工場ですが、蒸気のスペシャリスト企業として、世界11カ国に関連会社、70カ国に130以上の代理店を持つグローバル企業ですが、製品は高い技術力を必要とするため、研究開発から生産までの行程を全て加古川本社で行っているそうです。TLVはTroubleless Valvの略で、当社の優れた技術力を象徴する社名となっています。明姫幹線道路を姫路から東へ向かうと芝生に囲まれた非常にシンプルな平屋建ての白い工場建屋が見えてきます。(初代社長がアメリカの工場を真似て、こだわってこのような工場の佇まいにしているそうです)。TLV社では本校生徒を快く受け入れて下さり、懇切丁寧に蒸気やバルブに関する話をしていただきました。本校のMH研究班は、メタンハイドレート採掘プラントでの海洋温度差発電に、TLV社の「真空蒸気加熱と気化冷却システム」の考えを応用できないかと考えており、開発担当者からのシステムに関する説明に熱心に耳を傾けていました。また、多くの質問をし、自分たちの考えに自信を得たようです。
(ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社)
次に、本校MH研究班は、塩分濃度差発電を極限までエネルギー効率よく機能させるために、水処理システムで有名なダイセン・メンブレン・システムズを訪れ、当社の仕事内容や膜についての話を伺いました。当社の製品、技術は、食品工場、半導体工場、下水処理施設、油水処理、環境リサイクル、医療現場、海水処理等で利用されているナノレベルの膜エンジニア技術を誇っています。今回の訪問では、「高分子分離膜の基礎と応用」に関する講義を開発センターの所長から受けました。その後、膜の製造現場の見学をさせていただき、大変貴重な経験をさせていただきました。