文理探究科 フィールドワーク:学園都市ワンダリング

4月25日(金)13:00からActive LabⅠ・ナレッジLabの授業のプログラムとして、学園都市ワンダリングに出かけました。文理探究科の40名が、5人で1班を作り、希望にもとづいて、A~Cコースからコースを選択し、事前準備を行い、この日に臨みました。散策しながら、気になる人、モノ、場所を動画と写真で記録し、課題研究のテーマ設定のヒントを探しました。今後、ワンダリングの成果をまとめて、御影高校と動画発表会を行う予定になっています。

Aコース:小寺厳島神社方面を目指す 小寺地区、伊川周辺

Bコース:太山寺方面を目指す 市立看護大学、流通科学大学

Cコース:高塚山古墳方面を目指す 神戸市外国語大学、ブランチ神戸

<Aコース>

学園都市ワンダリングAコースは、学校の西の畑(普段は通行禁止)から伊川方面を目指しました。畑のキジやケリ(中型の鳥類です)の声を聴きながら、土手の綿毛タンポポ、カラスノエンドウ(ピーピー鳴らすことが誰もできない)、きれいな花の危険外来種ナガミヒナゲシ、食べられそうにないマダケのタケノコを横目に小寺厳島神社に到着。さわやかな風に吹かれながらシイの巨木を見上げ一同感激。小寺地区の「里カフェ Tetote」の店主さんにご挨拶をして、今後の課題研究に思いを馳せます。放置農耕地を観察した後は畑を横切って伊川の土手へ。しかし思いがけなく大きな溝。みんなで手を取り助け合いながらついに伊川に到着しました。近代的な学園都市と西に広がる里山原風景のギャップに驚かされた楽しい一日でした。 

帰りの上り坂では一気にペースとテンションが下がったことは言うに及びません。

<Bコース>

学園都市ワンダリングBコースは太山寺を目指しました。神戸市看護大学や流通科学大学などキャンパスが立ち並ぶ道を通り過ぎると緑豊かな景色が広がります。道路に生い茂る竹藪や畑で元気に育つ野菜といちごを見て、自然の力強さを感じました。途中石戸神社を訪問。素盞嗚尊(スサノオノミコト)を主祭神として、400年以上の歴史を持つ神社です。こんな場所があったんや〜と新たな発見に驚く生徒たちの姿が印象的でした。 

目的地の太山寺に着いたのは学校を出発してから45分後。帰着時間の関係で滞在は短かったですが、授与所の方に親切にしていただき、歴史ある建物や国指定文化財の安養院庭園を見ることができました。太山寺珈琲焙煎室が閉まっていたことは残念でしたが、帰路の途中ヘトヘトになって立ち寄ったなでしこの湯では、地元ならではの温かい雰囲気に癒されました。 

<Cコース>

兵庫県立大学の横をひたすら歩きながら、ブランチ神戸を目指しました。途中、街路樹の伐採された切り株に、いろいろなキノコが生えていることに興味を持った班がありました。ブランチ神戸に到着する直前に、高塚山ハイキングコースの看板を見つけました。古墳を目指すなら、このハイキングコースを進むことになりますが、今回はそのままブランチ神戸を目指し、各班に分かれて、班ごとに探索活動を行いました。そのうちの1つの班がNPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸「まちづくりスポット神戸」を訪問し、お話を伺いました。「まちづくりスポット神戸」では、「まなぶ」「情報」「相談」「つなぐ」「集う」のキーワードをもとに、地域と連携した多彩な活動を展開されています。

各班とも自分たちのテーマを見つけ、楽しく学校に帰ってきました。