皆さんは、いつも美術館や博物館へ行くとき、期間限定の展覧会を目当てに行かれる方が多いのではないでしょうか?しかし…そこで見ることができるのは、ポスターやホームページに取り上げられている特別展だけではありません!
たいてい、特別展とセットで「コレクション展」や「常設展」と呼ばれる展示も行われていることがあります。こちらの記事では、そんなコレクション展・常設展を訪れた時のことを書いていこうと思います。
兵庫県立歴史博物館の常設展は展示替えの頻度は低く、基本的にずーっと一緒。だけど、一緒に行く人が変われば、ここまで見方も変わるのです。今回は3つのパターンに分けて、紹介していきます。
開館40周年記念特別展 「HISTORY OF MUSEUM-れきはくの“これまで”と“これから”-」に、両親、祖父母、叔父叔母従兄弟(兄妹)と、家族三世代総勢9人!で訪れました。
特別展を見たあと、常設展を鑑賞。私にとって、この常設展は実は2回目。1度目は小学6年生の時の校外学習で訪れたはず…。しかし、時の流れは速く、10年も前のことです!なので、展示内容はほとんど覚えておらず、初めましての気持ちで足を踏み入れました。
そんな常設展で家族みんなが盛り上がったのが、さまざまな年代のおもちゃが展示されている「こどもはくぶつかん」のコーナー!コーナーです。家族みんなで「懐かしい!」と盛り上がって話をしました。中学生の従兄弟が好きなキャラクターから、祖父の見覚えのある昭和のおもちゃまで、守備範囲が広い!

「こどもはくぶつかん」に並ぶおもちゃの数々!!
その他に、「みんなの家」と呼ばれるハンズオン展示の体験スペースも1階にありました。その中には乗馬体験スペースも!(馬の高さが私の身長、155cmくらいとかなり大きい。)
こういう体験スペースは、他の人の眼を気にして遠慮しがちな私ですが…家族と一緒だったのでみんなでチャレンジ笑! 大河ドラマなどで乗馬シーンを何度か見たことがありましたが、思っていたよりも目線は高かったです。もし馬が動いたら…と想像すると、少し怖さもありました。こういった体験をみんなで出来るのも、家族みんなで行ったからこそです!

実際に触れて体験できる ハンズオン展示★
2024年の7月に、企画展「齋藤畸庵-城崎の画家が夢見たユートピア-」に取材へ行かせていただきました。素敵な齋藤畸庵の展示を見た後、同じく取材に来ておられた他のサポーターズの皆さんと、常設展もご一緒させてもらいました。私自身歴史が好きで、高校の時に日本史を選択していたのですが…薄い知識がさらに薄~くなってきている今日この頃。
なんと!取材にご一緒したサポーターズの皆さんの中には、大学で史学を専攻しておられる、とても詳しい方が!常設展のありとあらゆる展示を説明していただき、家族で行った時には気づかなかった部分や、知らなかったことまで教えてもらいました。

例えば鎧。私は今まで、鎧に注目したことすらなかったです。けれども、鎧の役割や展示されている鎧の特徴など、サポーターズの方に教えていただきました!(変わる頻度の少ない常設展だけど、実はこの鎧の展示は変わっていたらしい!?ということも教えてもらいました。)
正直なところ、常設展も皆で見ますか?となったとき、心の中で(1年前にも家族で来たんだよな…前と一緒だよね…)と思い、見るかどうか一瞬悩みました。けれども、誘ってくださったしせっかくなら!と一緒に展示を見に行ってよかったです!家族と行った時は、30分少しでさらっと見て終わりにしてしまったのですが、今回はきっと1時間以上展示室にいたはず。皆さんとお話しながらの鑑賞は楽しくてあっという間でした。
数年前まで沖縄の大学に通っていた高校時代の友達が、地元に帰省していると聞きつけたので、「一緒に歴博行かない!?」と誘ったところ是非!と博物館へ来てくれました。
高校時代には何度か姫路に遊びに行っていたので、久しぶりに姫路を訪れ思い出話に花を咲かせながら博物館へ…。私にとっては半年ぶり、3回目の常設展示…まだまだ楽しみがありました。友達と会話が弾んだのは日本全国お城のコーナー!10種類以上のお城の模型がずらっと並んでいて、テンションが上がります。

日本各地のお城の縮小模型が並ぶ 圧巻の展示室!
そこでの話題が「姫路城って実はすごくない!?」ということ。「実は」というのも、私の地元の小学校はたいてい校外学習で姫路城を訪れるので、いわば姫路城は身近な存在でした。(10年前この歴博を初めて訪れたのもその校外学習の一環でした。)けれども、大学生になって地元から離れた大学に通い、いろいろな地方から来た人と関わって世界が広がると、姫路城のような大きなお城が身近にあるってすごいことだったんだ!と2人して同じことを思っていました。
一堂に会したたくさんのお城を改めて見ていると…姫路城って大きくてかっこいい!地元だからやはり贔屓目かも…?いやいや、そんなことない!すっきりとバランスのとれたフォルムも真っ白で清らかな姿も大好きです。
そして、1階にある「美術とくらし」コーナーには【琉球紅型】が展示されていました。

琉球紅型の展示 波の模様がオシャレ♡
一緒に行った友達が沖縄へ行っていなかったら気づかなかったかもしれません。(事実、お恥ずかしながらこれまで訪れた時にはあまり印象に残っていませんでした。)彼女と一緒だったからこそ、この展示が目にとまりましたし、名前を聞いたことある程度しか知らなかった琉球紅型をじっくり見ることができる機会にもなりました!
そんな彼女は、なんと春から東北へ。頻繁には会えない大切な友達と歴博で過ごしたこの日のことを、またいつか思い出話に出来たらいいなぁ。
博物館は、一度行ったらなかなか2回目も行こう!とはならないかもしれません…けれども、内容が変わることがあったり、大きく変わらなくとも行く人が変われば楽しみがどんどん増えていきます!
私自身、子供のころは博物館と聞くと、静かにしてなきゃいけない…ちょっと退屈なところ…というイメージを持っていました。しかし!中高、大学で色んなことを勉強したり、さまざまな経験をした今はまだまだ行き足りない!!となるくらい博物館が大好きになりました。
小さい頃に行ったことあるな…という方も、大人になって訪れてみると全く印象が変わることもあるかも?!
(Written by fleur🌹)