幻の植物 ムラサキが開花 【課題研究】

龍野高校では地域の生物多様性の保全活動「生物多様性龍高プラン」を実施しています。兵庫県野生絶滅種ムラサキの生息域外保全もその一環です。先日から、課題研究の授業で校内に移植したムラサキが開花しています。

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ムラサキの花 根は紫色だが花は白い

 

「ムラサキ」という植物をご存知ですか。ムラサキの根「紫根」には色素「シコニン」が含まれており、染色や漢方薬の原料として利用されてきました。

あかねさす  紫野
むらさきの   
行き  標野 しめの 行き  野守 のもり は見ずや   君が 袖振 そでふ

                                                         (額田王 万葉集)

ムラサキが登場する有名な歌ですが、このムラサキの生育する土地は天皇家の御料地(標野)で番人(野守)もいたことがわかります。古来より生育地が少ない貴重な植物であったことがわかります。

兵庫県では絶滅していたと思われていましたが、2006年にたつの市で再発見することができました。しかし、シカの食害のためか数年後には消失してしまいました。

しかし、種子を採取して累代栽培に成功しており、たつの市産のムラサキは絶滅を逃れています。

今後もたつの市産のムラサキを保全するとともに、地域の小学校などでの環境教育への活用を考えていきたいと思います。