2学期 始業式 校長式辞

令和7年度 2学期始業式 学校長式辞

高砂高等学校長     上出 正彦

 始業式の目的は二つです。一つは、長期休業を終えての再会の日に、元気な姿を互いに確認し合い、喜び合うこと。二つ目は、新たな学期の始まりにあって、重点的に取り組むことや大切にしたいあり方を確認し、共有することです。

 まずは、今日朝元気に登校してくる生徒諸君を見て一安心しています。この夏休み期間は大きな風紀の乱れや、生死に関わる事故もなく、皆さんきちんと規律を守ってくれていたみたいです。

 1学期の終業式で、何か継続して取り組んでみてください。とのお話をしました。夏休みが終わってみてどうでしたか? 3年生は進路に向けて、2年生は学校の中心として、1年生は中堅学年に向けてのスタートとなります。

 さて、今日お話ししたいことは、「失敗から学ぶこと」です。

 このことについて、端的に述べた話しがありました。みなさんに紹介したいと思います。

 以前に聴いた講演の中であった、仙台育英高校野球部監督須江先生のお話です。仙台育英高校は宮城県代表として今年度甲子園に出場しています。今年は惜しくも3回戦で敗れましたが、以前は優勝、準優勝など、東北地区に初めて優勝旗を持ち帰ったことでメディアにも頻繁に取り上げられていました。

 須江監督自身は「私は選手時代に何のキャリアもない」とおっしゃられるように自分はずっと補欠だったそうです。仙台育英高校に入学して野球部に入部したそうですが、あまりのレベルの違いに圧倒され、ある日監督のノックを受けてバックホームに返球をしたが、球が大きくそれてしまったそうです。監督から「ありがとう」と声をかけられ、その後出番はなかったそうです。

 しかし、卓越した指導哲学を持って全国ナンバー1の野球部に創り上げていきます。

 その一つの哲学が、

 「成功は再現性がなく、学べることはないと考えている。優勝を運と言ったが、成功は人、時代、タイミング、偶然などが合致して起こる。同じようにやっても得られるものはない」と断言。「逆に失敗の中には時代を問わずたくさんのヒントが隠されている。

 そして、人生は敗者復活:人生は負けて、失敗して、それで終わりではなく、その後どうするか   

 を考えなければいけない。

 「失敗から学ぶ」「失敗は成功の母」

  失敗から教訓を得て、次に活かすことで成長し、目標達成へと繋げる。

 さて、2学期が今日からスタートします。体育大会、芸術鑑賞会、オープンハイスクールなど、たくさんの行事が開催予定です。失敗から教訓を得て、次に活かすことで成長し、目標達成へと繋げる学期にしてください。

以上、夏を終えての再会を喜ぶとともに、2学期への期待を伝え、始業式の式辞とします。

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