「西高 校長室の窓から № 051(2017.1.11)」
年明けの3月中旬のような暖かさが嘘のような厳しい冬の寒さになりました。3年生の皆さんは、今週末がセンター試験です。無情に時は過ぎていきますが、「あおいくま」でベストを尽くしてください。これはかつて私が、県立柏原高等学校で学年主任を務めていた時の生徒に送ったメッセージでもあります。
「あおいくま」
「あ=焦らず」「お=奢らず」「い=威張らず」
「く=悔やまず」「ま=負けず」
1月9日は成人の日。宝塚ホテルで開催された「宝塚市成人式 20歳のつどい」に来賓として臨席してきました。さすが観光都市、宝塚、名門の宝塚ホテルでの成人式は粋な計らいです。宝塚ホテル前に着くと、晴れ姿で久しぶりの仲間たちと談笑する成人の皆さんが参集していました。式典自体は30分程で終わりましたが、驚いたのは大人として立派に振る舞う成人の皆さんの姿でした。広い会場で私語ひとつなく、宝塚市長や宝塚市議会議長の祝辞に傾聴している姿です。毎年恒例のニュースになる、荒れる成人式とは全く無縁でした。
宝塚市長は祝辞の中で「幸福度指数」に触れ、私たちが「幸福」になるためには、「完璧をめざすな」、「お金で幸せになろうと思うな」、「家族や仲間を大切に」という三つの「想い」が大切だと力説されました。式典後には市内4県立高校の恩師からのビデオメッセージが流され、会場は大盛り上がりでした。西高36回生の学年団からのメッセージは、本当に心のこもった温かいメッセージでした。
次に、新成人となった成人式企画委員会委員長のことばを紹介します。
山々に囲まれ、自然豊かであるとともに、今も文化を発信する宝塚。私はこの20年間を宝塚で過ごし、ここで節目を迎えられたことを本当に誇らしく思います。
私たちは今日を境に、社会の仲間入りを果たします。自分の行動に責任を持ち、自分を見守ってくださったたくさんの方々の誇りとなれるような、そんな大人をめざしていきます。
私たちは、この20年間でたくさんの人に出会い、たくさんのことを経験し、学び、そして、たくさんの事を得ることができました。
そんな、20年という「道」を、この機会に振り返って、また心躍る方へと歩いていく糧にしていきたいと思います。
愛する宝塚とともに、目の前に続く道を、全力で生き抜いていきます。
今年めでたく成人式を迎えた西高36回生の皆さん、成人おめでとうございます。皆さんの未来への道は無限大に広がっています。今でも「西高を卒業して本当によかった」と思ってくれていますか?今後も「西高プライド」を胸に、果てなき明日へと飛翔してください。
「袖すり合うも多生の縁」ということばがあります。皆さんが西高へ入学した平成24年4月、私は縁があって西高の教頭として着任しました。それ故、皆さんの成人式は、感慨深いものがありました。皆さんの新しい門出を祝福できてよかったです。また機会があれば、古巣に戻って一生懸命羽ばたいてきた羽根を休めてください。
西高36回生の前途に幸多かれと祈りつつ
校長 八木 基雄