兵庫「咲いテク」プログラム in 豊岡高校

11月23日(木・祝)

兵庫「咲いテク」プログラム 【ドローンを用いた地質調査と防災への応用】というイベントに、1年生2人と県立豊岡高校まで行ってきました。雨が心配されていたのですが、何とか曇り空の下、9月の台風によって起こった土石流と、崖崩れの痕を観察し、実際にドローンを飛ばして上空からの写真撮影をすることができました。

写真は、京丹後市網野町国道178号沿いの中央子午線塔から見上げる山肌で、土石流が起きた現場です。わずかな平地でドローンの離着陸をさせるのは、非常に高度な技術が必要だそうですが、県立豊岡高校2年生の男子生徒が上手に操縦して、上空からの写真を撮影してくれました。巨大な凝灰岩の角礫やなぎ倒された樹木が、土石流の威力を物語っていて、生徒も驚いた様子でした。

こちらは網野町木津で、同じく台風時に地滑りが起きて通行止めになっている道路の様子。元の地盤は砂泥互層で、風化した粘土鉱物が水分を含み、表層の植生ごと大きく崩落しています。こちらの土砂はすぐ下にある田んぼにも流れ込み、来年度の耕作に向けて早期に砂泥を取り除かなければならない状態です。

このような土砂災害の現場において、災害の規模を適確に評価し早期の復旧作業を行うためには、人間が観察してその程度を調べるだけでは不十分なので、ドローンを飛ばして鳥瞰することによって広く二次元的なデータを正確に得ることができます。

写真で得たデータを、解析ソフトを用いることで3D地形図に変換することもできるので、災害現場をより立体的に把握することができ、災害規模の早期の評価に役立つのではないかと考えられています。しかし、ドローンを用いた災害規模の評価が本当に有意義なものであるかは、まだ立証されていないので、県立豊岡高校の生徒はこれを課題研究のテーマとして、より多くのデータを収集して3D地形図を作成し、その有意性を証明したいと言っていました。

本校の生徒も実際にドローンの操縦を体験させていただきました。

生徒の感想より

「土石流や崖崩れの現場に行って地質調査をするのも、ドローンを操縦したのも、今回が初めてでとてもいい経験になりました」

「今回のプログラムでは、実際に現場で土砂に触れたりドローン調査を見せていただいたりしたことで、より深い知識を得られました。また、研究の最先端に触れられたのは、とてもいい経験になったと感じています」

自分の足を使って現地へ行き、自分の目で確かめ、それをどのような形で記録し、整理して有用なデータにしていくのか。同世代の他校生の研究する姿に触れ、よい経験になったと思います。

これからもサイエンスに関わる様々なイベントをご紹介します。どんどん参加して、たくさんの体験をし、科学の芽を育ててください。