113番「ニホニウム」<校長ブログ74号>

週明けの期末考査が行われた7月4日(月)、北高生が試験問題に向かって頑張っている頃、私は神戸市のポートアイランドにある諸施設で理科の先生方の集まる会「兵庫県高等学校教育研究会科学部会」の総会及び研修会に出席していました。同じ施設で「生物部会」も総会を行い、合同で講演会がありました。
今年の科学の大きな話題の一つに、理科の教科書にある「元素の周期表」の中で、まだ空白だった113番目の元素として、初めて日本人が命名した「ニホニウム」が決まったことが挙げられます。この研究チームの森本幸司氏(理化学研究所仁科加速器研究センター超重元素研究グループ)の講演会でした。113番目の元素といっても、安定に存在するわけではなく、秒速3万キロという光の速さの10分の1の速度で、「30亜鉛」の原子核ビームを「83ビスマス」の原子核に衝突させて、できた瞬間にはすぐに崩壊するというものです。実験を何年もかけて準備して、9年間にのべ575日の照射実験、400兆回の衝突で、成功したのはわずかに3回(3個)だけ。気の遠くなるようなこの実験ですが、初めて成功した時に計測器のモニターに映し出された「生成」そして「崩壊」を示す画面を最初に見つけたのが森本氏です。この実験の難しさを淡々と説明され、謙虚で真面目な研究者でした。次の目標は、119、120番目の元素を生成すること、そして「安定の島」と言われる126番目あたりの比較的、安定に存在することのできる元素を目指して研究をされています。ぜひ、日本の科学技術の高さを世界に示して欲しいです。そして、北高生の中からも世界トップレベルの研究者が出てきてくれること、これは私の夢です(^^)
0704ニホニウム<講演会の様子>
さあ、今日も期末考査に真剣に取り組む北高生!最後の最後まで諦めずに頑張れ!応援します!!(校長 平松紳一)

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