日別アーカイブ: 2020年2月6日

GS科 SSHオープン講座「蛍光顕微鏡組立体験実習・講義」

1/31・2/1と 東北大学大学院医工学研究科より沼山恵子准教授をお招きして、1~3年生の希望者を対象に「蛍光顕微鏡組立体験実習」を行いました。これは自分達で蛍光顕微鏡を組み立てて、生物図録でよく見る蛍光を撮影するというものです。

蛍光顕微鏡とは、試料からの蛍光を観察する顕微鏡で、PCに画像を取り込んで観察することができ、生物学・医学における研究、臨床検査などに用いられます。今回行った顕微鏡を組立てるという実習を高等学校で行うのは、全国でも類がないことです。

1/24には、よく生物の授業で使う光学顕微鏡を分解し、実際に組み立てに使うパーツを扱いながら、どのような役割を持つかを考える事前レクチャーを受けた後、光軸を合わせたりするのに一時間かけて、通常の光学顕微鏡を組み立てました。

そして、1/31には沼山先生と一緒に蛍光顕微鏡を組み立てる実習を行いました。

 

 

その後、線虫とボルボックスのプレパラートを作成して、生きたままの観察を行いました。

 

 

(落射照明でのボルボックスの観察)

(偏射照明でのボルボックスの観察)

(透過照明でのボルボックスの観察)

そして2/1は蛍光観察を行いました。可視光観察用から蛍光観察用に、ミラーユニットやフィルターを目的に応じて交換します。

 

(ボルボックスの自家蛍光)

(哺乳類培養細胞の細胞骨格の蛍光染色)

(蛍光染色の合成写真【緑:細胞骨格,赤:核】)

事前講義を含めると3日間で延べ7時間にわたる実習でしたが、何気なく使っている実験器具や教科書の写真がどのように撮影されたかという原理を考える良いきっかけになったようです。

知りたいことを調べることのできる道具がなければ、それを調べられる道具を誰かが作るのを待つのではなく、自らその道具を作ることも大切です。今回使用したパーツ類の一部は、実際に研究の現場で知りたい情報を得るために、顕微鏡システムを構築するときに使用されるものと同じです。本校では、これまで、分野横断型の様々なプログラムを実施してきましたが、今回の「物理と生物をつなぐ工学的実習」を通じて、それらの基礎となる広範囲な思考力の育成と、研究活動の基礎となる工学的素養を身につけられたと思います。