11月11(土),12(日)
化学部が県総合文化祭で3年連続の化学分野最優秀賞を受賞しました。
兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会がバンドー神戸青少年科学館で開催され,化学部が11日(土)に口頭発表,12日(日)にポスター(パネル)発表を行いました。
口頭発表は最初のグループである化学分科会Ⅰで、神戸高校自然科学研究会化学班の次で、2番目に発表することになっていました。そのため朝から緊張しっぱなしでした。
県総文は発表人数に規定がないため、2年生1人と1年生2人がステージ立ち,「スクロースは加熱するとなぜ褐色化するのか」というタイトルで発表しました。発表時間に合わせ先日応募した日本学生科学賞の研究の一部である「スクロースの褐変反応の原理と生じる物質」に焦点を絞って発表しましたが,実験の量が多いことが仇となってしまい,8月の全国総合文化祭同様に制限時間との戦いになりました。結局,通し練習で時間を切れたのは最後の1回だけで不安でした。
(手元の時計では残り4秒)
なんとか制限時間内に終えたものの,次は厳しい質疑。しかし、一生懸命答えることができました。
午後の分科会ではもう一人の2年生が運営係として会場のマイク係を担当するなど全員が参加。1年生も質問するなど楽しめたと思います。
12日に行われたポスター発表は、生徒と顧問の相互審査で順位が決まります。そのため大学や高校の先生が審査する口頭発表とは違い,高校生や専門分野の異なる先生方にポスターに来ていただいて相手に合わせて説明することが求められます。今年度は一番奥でしたが、昨年度同様カラメルの匂いで釣る作戦と昨年度まで2年連続でポスター最優秀賞を受賞していることが相まって多くの方に来ていただきました。

実は今年は口頭発表の練習に手間取って,一度もポスターを使った通し練習ができませんでした。しかも会場にいる高校生はまだ習っていない範囲の知識がベースになっています。(もちろん発表生徒もまだ授業では習っていません。)しかし,受験勉強の息抜きがてらに応援に来てくれた3年生が、当日の午前中に発表ごとにアドバイスしてくれたこともあり、4人全員が連携しながら発表できました。

そして今年も閉会式の司会を担当しました。審査委員長から化学分野最優秀賞で名前を呼ばれたときは思わずガッツポーズをしてしました。講評では「昨年度の継続的研究だがそのまま受け継ぐのではなく新たなことや切り口での研究であった。」「ぜひおいしいホットケーキのレシピを目指してください」と神戸大学大学院理学研究科の大堺先生からコメントをいただきました。またポスター発表については西脇高校生物部に一歩及ばなかったものの、優秀賞(2位)を受賞しました。
今回のメンバーは全員初めての発表でしたが、2年連続全国出場&ポスター最優秀賞というプレッシャーの中,3年連続を目標に一生懸命研究や発表に向けた準備に取り組みました。その結果,ポスター3連覇こそ逃しましたが、3年連続全国出場権獲得&3年連続ポスター入賞を達成できました。
例年、この11月は県総文を皮切りに多くの外部発表を行っているのですが、今月はこれだけで、次は12月上旬にあるConBio2017(2017年度生命科学系学会合同年次大会)です。こちらは日本学生科学賞に出せなかったもう一つの積み残しの研究テーマ「市販のパン酵母における二糖及び単糖の発酵能」について発表する予定です。
気温が下がり実験が難しくなってきましたが、少しでも多くのデータを取って信憑性を高めて臨みたいと思います。応援よろしくお願いします。