第2学期終業式式辞(平成30 年12 月21 日 金曜日)

おはようございます。本日で第2学期も終業です。今も多くの表彰をさせていただき、皆さんの頑
張りが伝わってきて嬉しく思います。皆さんは、2学期の最初にお願いした言葉を実現させる努力をしてくれましたか。1年生は、多可高校生としての自覚がある行動のとれる「高校生」となること。2年生は学校の屋台骨となること。3年生は自分の自己実現に突き進むこと。それぞれに自己評価をしてみてください。その中で、いつも本気になってくださいとお願いをしてきました。そして、本気のじゃんけんもしました。おそらく、何もないのに、ただじゃんけんだけをするのは、バカバカしさとか恥ずかしさとかがあって、本気にはなりにくいと思います。でも、それを、本気になってするのだということに意味が出てきます。皆さんが意味をつくります。意味をつくるのは自分自身です。どんなときでも、何事にも本気で立ち向かえるようになってください。全校集会で昔話の「ウサギとカメ」の話をしましたが、昔話を読むときにも、本気なのは誰かということを考えて読んだりします。「うさぎとカメ」なら、明らかにカメが本気です。目的・目標に向かって一直線です。昔話は、原典を読むと、結構びっくりすることがあります。皆さん、シンデレラの靴のサイズって何センチですか?白雪姫って何歳だか知っていますか?「竹取物語」というかぐや姫の話で、月に帰って行く「かぐや姫」は、なぜ地球に来たのでしょうか?

「浦島太郎」の話の中で、本気なのは誰でしょうか。私は「乙姫さん」だと思っています。原文で
は、浦島太郎が亀を釣り上げ、「この恩をずっと忘れるな」と亀に言って、海に帰します。するとある日漁をしていた浦島太郎のところに、女性がやってきて「竜宮城へ連れて行きます」と言って、浦島太郎を竜宮城へ連れて行きます。そこで乙姫さん結婚し、楽しい日々を過ごします。そして浦島太郎が「一度、家に帰ります」というので、乙姫さんは、「じゃあ、これをお土産に」と言って、「絶対開けてはだめですよ」と注意をしたうえで玉手箱を渡します。海辺に戻った浦島太郎は周囲の様子がおかしいことに気づき、そこにいる人に聞くと、何年も経っていることがわかります。途方に暮れた浦島太郎はもらった玉手箱を開けると白い煙がもくもくと出てきて、あっといまにおじいさんになります。原文では助けた亀が乙姫さんです。最後に浦島太郎は鶴となって飛んでいき、神様となります。

乙姫さんは、浦島太郎が言ったことを、本気でやり遂げようとしています。「私の恩をずっと忘れるな」と浦島太郎に言われて、本気で恩返しをします。竜宮城へ連れてきて、楽しい日々を過ごさせて、帰るときは年月を煙にして詰め込んだ玉手箱を渡します。乙姫さんは、玉手箱を浦島太郎が開けてしまうことは予測していたでしょう。玉手箱からは3筋の紫の煙がたなびき、浦島太郎は鶴になり、神様になるのですが、鶴と亀がともに神となり一緒になります。乙姫さんは最後まで本気で浦島太郎のことを考えてると思います。昔話には様々な読み方があり、こじつけかと問われれば、それはわかりません。私は、本気ということを考えて読んでいます。皆さんは、常に本気であってほしいと願います。本気で好きなことを探して、本気でその気になって取り組んで、本気で根気を持ってやり続けてほしい、と思っています。本気であるということは、相手を信じたり、気遣ったり、面倒なことにこそ取り組んでいかなくてはならないことがあります。この2学期はどうだったですか。新しい年を迎えます。どうぞ、本気で迎えてほしいと思います。

冬期休業中のお願いは、夏期休業と同じく、命をまず大事に、安全、安心な日々を過ごすこと、目的・目標もった生活をすることです。そして、もう一つ、必ず手伝いをしてください。短い休みですが、年をまたぎます。次の始業式ではまた元気な挨拶をしてもらいたいと思っています。今年を振り返り、そして2019年をいい年にできますよう、いい冬休みにしてください。以上で式辞とします。