出石(いずし)の春 歌枕 入佐山(いるさやま)

兵庫県立歴史博物館では、来年の冬1月16日から3月6日までの間、出石焼という陶磁器の展覧会を開催します。先日、出石に伺った際に撮影した写真を、何回かに分けてご覧いただいています。

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出石の町の東側に入佐山(いるさやま)という山があります。古代以来「入佐の山」がたびたび和歌の中に詠まれてきました。しかし、当時の歌人にとって入佐山がどこにあるのか知られていた訳ではありませんでした。 また入佐の山を詠んだ歌人も、実際に入佐山を見て和歌を詠んだ訳ではなく、また但馬のどの山が入佐の山なのかさえ、定かではなかったといわれています。

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江戸時代の初め頃、出石出身の僧、沢庵(たくあん)和尚が、中世の大名、山名氏の菩提寺である宗鏡寺(すきょうじ)を再興し、さらに宗鏡寺裏山に投渕庵を建てて隠棲の場としました。沢庵和尚は入佐山を数多くの歌に詠んだことなどから、出石城北東側、宗鏡寺の裏側にある山が、「入佐山」として広く知られるようになったと伝えられます。

出石で焼かれた出石焼にも「入佐」の銘のある作品が、いくつか現代まで伝世されています。

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