出石(いずし)の春 鶴山はコウノトリの楽園? の巻

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兵庫県北部、但馬の小京都と称される城下町、豊岡市出石(いずし)町。上の写真は町のシンボル・辰鼓楼(しんころう)です。兵庫県立歴史博物館では、来年の冬1月16日から3月6日までの間、出石焼という陶磁器の展覧会を開催します。先日、出石に伺った際に撮影した写真を、何回かに分けてご覧いただきます。

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出石の町の西側に位置する「鶴山(つるやま)」。江戸時代の天保年間(1830~1843)、出石藩の御用林のこの山にコウノトリがたくさん巣をかけたそうです。当時、ツルとコウノトリの区別はせず、コウノトリを含めて一般にツルと呼んで1000年の長寿を保つ瑞鳥と考えられていました。当時の藩主はこの山を「鶴山」と名づけ、禁漁区としてコウノトリを保護したと伝えられています。

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明治期にも多くの見物客が各地から訪れ、明治27年には一日に2000人もの観覧者があったという記録が残されています。大正10年に鶴山は天然記念物に指定され、大正12年(1923)1月には「天然記念物鶴山鸛繁殖地」の石碑が鶴山入口に建てられました。

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また当地名産の出石焼で鶴山の様子を描いた土瓶が、土産物として売り出されていたそうです。

 

営巣地は養父郡や城崎郡など但馬各地に広がってゆきましたが、戦争中にコウノトリ保護は顧みられなくなり、営巣も中断したことから、昭和25年に出石鶴山の天然記念物指定は解除されることになりました。

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現在、豊岡市ではコウノトリの野生復帰にむけた取り組みが続けられており、戦前までコウノトリが繁殖した鶴山は、「出石鶴山史跡の散歩道」として整備されています。かつて「鶴見茶屋」があった場所は展望デッキになっているそうです。 鶴山へは、出石城下町の辰鼓楼から西へ約1.7km(麓までの距離)。全但バス「出石福祉ゾーン」または「桜尾」の各バス停が最寄りになります。

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