11月6日 絵本研究会シンポジウムの報告

芸術の秋にふさわしく、特別展「描かれた大正モダン・キッズ」では、あたたかな子どもの暮らしや空想の世界を描いた絵画が並んでいます。

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当館では去る11月6日(日)に、絵本学会(http://ehongakkai.com/index.html)との共催で、シンポジウム「絵雑誌の研究 その意義と新たなアプローチ-「池田コレクション」、「入江コレクション」を中心に-」が開催されました。

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このシンポジウムは、現在、特別展で展示している『子供之友』などを含めた絵雑誌をテーマとしたものです。

 

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大正時代は、『子供之友』や、童画というジャンルを作りあげた『コドモノクニ』などの絵雑誌が次々と創刊された、絵雑誌の黄金期とも呼べる時代でした。

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薮田館長のあいさつの後、「池田コレクション」の詳細な研究をされた梅花女子大学名誉教授三宅興子先生と梅花女子大学香曽我部秀幸先生にそれぞれ基調講演と発表をしていただきました。

 

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「池田コレクション」とは、札幌市中央図書館で所蔵されている「池田コレクション」のことで、大正時代に札幌で少年時代を送った池田慎一郎氏の子どもの頃の蔵書が寄贈されたものです。

 

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また、当館の「入江コレクション」は大阪の児童文化資料コレクターであった入江正彦氏のコレクションを寄贈していただいたもので、多岐にわたるコレクション資料の中でも特に絵雑誌について、当館学芸員の香川雅信が紹介しました。

 

当時の子どもたちに愛用された絵雑誌も、時代を経て失われてしまうケースが多いようですが、現在、国際児童文学館(大阪府立中央図書館)「池田コレクション」(札幌市中央図書館)「入江コレクション」(当館)の三つの公的機関にまとまって残されているのは、幸運といえましょう。

絵雑誌の研究にはまだ開拓されるべき可能性があり、今後ますます注目が集まること必至のジャンルのようです。シンポジウムには絵本研究者の方々や一般の来館者の方も参加され、盛況のうちに終わりました。

絵雑誌や、筆を執った竹久夢二や武井武雄などの原画が、一堂に会する特別展「描かれた大正モダン・キッズ」(今月27日まで)に、ぜひお出かけください。

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