姫路のやきもの「東山焼(とうざんやき)」を展示中!

江戸時代のおわり頃、東山焼(とうざんやき)という焼き物が、姫路藩の経営により、姫路城のすぐ近くで焼かれていました。

いま兵庫県立歴史博物館では、東山焼の花瓶(かびん)や煎茶道具など9点を、館内の「歴史工房」という展示室で展示しています。

東山焼を展示している「歴史工房」には無料でご入場いただけます。

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東山焼は、まず文政五年(1822)に飾東郡東山村〔現、姫路市東山〕で窯(かま)が築かれ、そののち天保二年(1831)頃、姫路城北西となりの男山に窯が移されました。

男山窯(おとこやまよう)では藩主の調度品や将軍への献上品など、磁器を中心に生産しました。

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上の写真の「青磁鳳凰文蝶耳花瓶」は、今回当館では初めて公開いたします。東山焼の青磁(せいじ)は、かねてより釉薬(ゆうやく=うわぐすり)の色の品ある美しさが評価されていましたが、この作品も先人の評価と違わぬ発色を示しています。

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東山焼の経営は幕末の安政年間頃に民間に移され、その後は徐々に衰退していきます。

明治10年(1877)には旧藩士授産事業のための磁器製造会社・永世舎(えいせいしゃ)が、姫路市内の大蔵前に設立されますが、その経営は長続きせず、現在、東山焼の系譜をひく陶磁器は生産されていません。

江戸時代の終わり頃、日本各地で好評を博した、姫路のかつての名産品・東山焼をご覧いただく機会は滅多にないかと思われます。12月後半までは展示を続ける予定ですので、兵庫県立歴史博物館にお越しの際は、ぜひご覧ください。

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