にしきた花だより 第84号 メジロとサザンカ

にしきた花だより 第84号 メジロとサザンカ

 この季節、校内で唯一花を咲かせているのは、サザンカの園芸種であるカンツバキです。先日の科学研究の実習では、八重の赤い花びらを丁寧に取り除き、黄色い雄しべの下から蜜を取り出しました。メジロはこの蜜を吸いに、ほぼ毎日来ています。サザンカはもともと花びらが五枚ですが、数えてみるとカンツバキには二十数枚ありました。

 サザンカ(山茶花)Camellia sasanqua、ツバキCamellia japonicaやウメは、冬から春にかけて花を咲かせ、その蜜をなめにきたメジロなどに花粉を運んでもらいます。そのような植物を鳥媒花といいます。エサとなる昆虫や果実が少なくなる季節に花を咲かせると、蜜を求める野鳥を効果的に呼び込むことができます。

 メジロの特徴は、名前の由来となった目の周りの白い縁取りや、ウグイス色ともいわれる美しい黄緑色の体色です。よく見ると、クチバシ下から胸元にかけては黄色、胸から腹は白い羽毛に包まれています。全長12cmで、翼をひろげると、翼の端から端まで長さが18cmほどになります。

 夜にねぐらに戻った時は、文字通り群れが目白押しにくっつきあって並びますが、春の繁殖期になると、ツガイで縄張りを持ち行動します。

「 愛してる愛していない 花びらの数だけ愛があればいいのに 」 俵 万智

 写真は、げんこつ広場のサザンカの園芸種カンツバキです。赤い花弁が鳥を誘います。ちなみにミツバチや蝶は、赤い光を識別できません。その代わり紫より少し波長の短い紫外線を、紫外色として認識することができます。

 我々には、まったく同じに見えるモンシロチョウのオスとメスも、モンシロチョウにとっては、紫外色の色合いが違うので、お互いを見分ける事ができます。これにより生殖行動も可能になりますね。
P1030384

カテゴリー: にしきた花だより パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です