にしきた花だより 第79号 Dragonと風

 にしきた花だより 第79号 Dragonと風

 北半球では、中緯度の高気圧帯から赤道の低気圧に向かって、地表近くで南向きに気流が吹き出します。この風はコリオリの力を受け、西に針路を変えていきます。この風を貿易風と呼びます。

 日本にやって来る台風の多くは、貿易風が吹く南太平洋で発生します。高温の海水からの水蒸気を吸収しながら、貿易風に流されて日本の南の海までやってきます。

 さて、コリオリの力の働きを見てみましょう。台風については、花だより58号をご覧ください。

 赤道から真北に向う飛行機があると仮定します。地球は東方向に自転(回転)しているので、この飛行機は北方向の速度と共に、地球の表面と同じ東方向の速度(周速)を持つことになります 。赤道上での周速は、計算式2πr/1日で、秒速463mになります。

 この飛行機が、北(髙緯度)に向かうと、緯度線で輪切りした地球断面の円径が、赤道より小さいので、その地点の周速は赤道上よりも小さくなります。赤道上での周速を持つ飛行機は、真下の地表の東方向自転よりも、速く東にそれて行くことになります。仮にこの飛行機が風だとすると、西からの風―偏西風になります。

 貿易風は、中緯度から南(赤道)に向かうので、偏西風とは逆に東からの風になります。偏西風は中緯度から北(髙緯度)側で吹きます。貿易風によって日本の近くまでやってき台風は、偏西風に乗って急に東向きに進路が変わります。

 ところで、2011年Dragonが偏西風(ジェット気流)に乗って、日本にやってきました。
 ヒマラヤ山脈の南側にあるブータン(龍の国を意味する)の国王夫妻が、東北の大震災に遭った小学校を訪れた時、子供たちにメッセージを頂きました。

 There’s a dragon in each and every single one of us.
 Dragons feed on experiences.( 自分の経験を糧におおきくなる )
 We must always be in control of that dragon.

 心のなかで龍は育ちます。写真は、手前が生徒昇降口吹き抜け(本館)の屋根、向こうが理科棟屋上の風向計・風速計です。
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