にしきた花だより 第54号 ツツジ

にしきた花だより 第54号  ツツジ

本校4階から苦楽園中学を見ると、赤やピンク白のツツジの花で出来たエプロンをつけた校舎が立っているように見えます。本高でもグラウンドから校舎に上がる斜面や中館の海側斜面のツツジの花が、新緑のなかで色あざやかですね。

ところで、ツツジは漢字では躑躅と書き、動物の足がふらつく事を意味します。日本で自生するツツジのなかで、特に毒性が際立っているのがレンゲツツジで、牧草地では「ウマツツジ」「ベコツツジ」とも呼ばれ牛馬が嫌がって食べません。草食動物の食害にあわないので、春にはレンゲツツジのお花畑が牧草地に拡がり観光スポットになったりしていますね。

同様の植物に馬酔木(アセビ)があります。文字通りの毒性があり、奈良では鹿の食害にあわない公園の植物として大切にされています。アセビもツツジ科で、グラヤノトキシンという同じ毒を持っています。生物の授業で学習する神経細胞で重要な働きをするナトリウムイオンチャネルがあり、それに影響を与えます。筋肉などが痙攣(けいれん)して身動き出来なくなります。

レンゲツツジの花は水洗便所の無いところでは、トイレに蛆(うじ)殺しとして入れることもあります。いわゆる「生物農薬」ですね。

「 燃ゆる如きつつじが中の白つつじ 」  正岡 子規

写真は本高本館4階から、苦楽園中学の校舎と見事なツツジを撮らせていただきました。手前右の校舎の一部は本校中館です。

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にしきた花だより 第8号  若葉の頃 2011年

職員室から海に向かってプール、テニスコートの方を見ると、(フェンスの向こうと言っても本校の敷地なのですが)、クスノキが何本も並んでいます。梢の先が赤く染まっているのは小さな若葉が出ているところです。緑色色素クロロフィルの割合がまだ少ないため赤くなっていますが、やがて緑の丈夫な葉になります。

逆に老化してクロロフィルが抜けて赤くなるものもあり、どんどん落葉していきます。クスノキは常緑樹ですがこの時期古い葉と若葉が入れ替わります。さらに黄白色の小さな花も梢の先に咲きだします。

今年は中館や体育館の耐震工事があるので、3年生の樹木調査の実習を例年より早く始め、先日の調査ではマツ、モチの木、モミジ、ヤマモモなどの花も観察できました。

ゲンコツ広場のフジ棚が見頃になります。白色が咲きやがて藤色のフジに主役が変わります。書道教室に行く渡り廊下からの眺めがおすすめです。花の形はマメ科植物特有の蝶形花です。目を校外に転ずると、夙川周辺ではハナミズキ、ベニバナトチノキの花が咲いています。

「 きらきらと 若葉に光る 午時の風 」  正岡子規

午時は、午(うま)の刻で正午と同じ意味です。俳句のリズムから考えて、「ごじのかぜ」あるいは「ひるのかぜ」でしょうね。

写真は本校西門とクスノキの赤い若葉です。ハナミズキに関しては2014年4月23日号の花だよりをご覧ください。

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