村高生活314 1.17追悼行事

 28年前の1995年1月17日火曜日午前5時46分、淡路島北部を震源としたマグニチュード7.3の直下型地震、兵庫県南部地震が発生しました。神戸、芦屋、西宮、宝塚の各市と淡路島で震度7を記録し、関連死を含めた死者が6434人、住宅被害が約64万棟の大災害「阪神・淡路大震災」を引き起こしました。

 震災があった1995年は、「ボランティア元年」と呼ばれています。それまでボランティアという言葉は、困っている人を困っていない人が助ける「人助け」といった意味合いで使われていたように思います。しかし、阪神・淡路大震災をきっかけに、被災していない人はもちろん、自らが被災した人も含めた多くの人が、自主的に他者や社会のために活動するようになりました。以来、ボランティアとは、誰かに強制されるのではなく、自らが進んで、金銭的な利益を求めることなく、「自分ができるかたち」で社会貢献する幅広い活動を指すようになりました。また、兵庫県では、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承するとともに、いつまでも忘れることなく、安全で安心な社会づくりを期する日として、1月17日を「ひょうご安全の日」と定め、県民の参画のもと、さまざまな活動に取り組んでいます。

 現在も、新型コロナウイルスやインフルエンザなど、日常の安全と安心が脅かされている状況があります。村高生のみなさんも不安を抱えた生活を余儀なくされています。大切なことは、自分の生命を守り、大切な人の生命を守ることです。今日の追悼行事をきっかけに、28年前の震災と現在の状況を重ね合わせて考えてみてください。形は違いますが、どちらもみなさんやみなさんの家族、友だちの生命を危険にさらし、当然と思っていた安全と安心が失われます。現在、高校生であるみなさんが、「今、自分にできること」、「今、自分がやらなければならないこと」を考える機会にして欲しいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です