かけがえのない人をなくして                      同窓会会長 大村耕治  去年の2月14日に亡くなられた山本正樹先生は学生の時3年間クラスの 担任をしていただいた本当に尊敬できる先生でした。 本校同窓会にとってもまた私にとってもかけがえのない存在を失いました。 長きにわたり本校同窓会のために自分を犠牲にしてまで同窓会のために尽くしていただきました。いくら感謝しても感謝しすぎることはありません。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。  私の心に残るインド独立の父マハトマガンジーの名言があります。 「明日死ぬと思っていきなさい、永遠に生きると思って学びなさい。」 生きることの大切さ、学ぶことの大切さを説いています。  私たちは明日死ぬと思ってどれだけ真剣に生きているだろうか。そして永遠に生きると思って学んでいるだろうか。 長いようで短い人生、短いようで長い人生を常に笑顔と感謝の気持ちで生きていきたいと思っています。 さて同窓会の会計についてですが、北川前会長のご指摘のように このままの会計が続けば、立ちゆかなくなるでしょう。 会員の皆様とともに将来の会計のあり方を考えたいと思います。 また事務局の皆様には学校の仕事の合間に同窓会の仕事をしていただいて おります。 大変感謝しています。また会員の皆様には会誌「曙」発行におかれましては いろいろとご不便をおかけしています。できるだけ早くメール配信をしたいと思っています。 同窓会報「曙」に寄せて 兵庫県立視覚特別支援学校長 長谷川啓輔 今年度4月、兵庫県立飾磨工業高等学校多部制より校長として赴任しました長谷川啓輔と申します。よろしくお願いいたします。 同窓会の皆さまにおかれましては、平素より本校教育活動にご協力、ご支援を賜り、まことに感謝申し上げます。 本校は平成17年に創立100周年を迎え、この伝統を支えていただいている同窓会の皆さまのお力もあって、新たに平成19年に「兵庫県立視覚特別支援学校」となりました。 現在、さまざまな特別支援学校の中で、本校は兵庫県立唯一の視覚特別支援として幼稚部・小学部・中学部・高等部(本科普通科、本科保健理療科、専攻科保健理療科、専攻科理療科)を有しており、「独立・自主・創造」を校訓にそれぞれの生徒たちが自立した社会生活をむかえることができるように視覚障害教育を推進しています。 また、ノーマライゼーション社会に向かうための視覚障害教育のセンター校として、研修会や講座展開だけでなく、サマースクール・ウィンタースクール、巡回相談など教育相談を実施し、兵庫県全域での地域支援も展開しております。 さて、元号も平成から令和へかわり社会変革もはやく、情報化社会から次のソサエティー5.0社会への変化が唱えられています。その中で、視覚障害をもつ子どもたちや人々を取り巻く環境も変化しつつあり、それに伴い教育や学校のあり方も大きく変わると考えられ、本校が果たす役割もますます重要となってまいります。 その流れの中、本校の視覚障害特別支援教育に携わる者が専門性を高めつつ、子どもたちに必要とされる教育を実践していくことが大切であると実感しています。 今後も、未来に対して子どもたちが希望をもち、「夢の実現」ができるように学校づくりに教職員とともにまい進してまいりますので、同窓会の皆さまの変わらぬご協力、お力添えをよろしくお願いいたします。 平成31年度同窓会総会報告  本年度の総会は、6月14日(金)に舞子ビラ本館2階の「六甲の間」において開催されました。舞子ビラでの開催は6年ぶりとなります。定刻より少し遅れましたが、今井さんの司会で始まりました。 1.開会挨拶 (小丸副会長) 2.物故者への黙祷 3.校歌斉唱 4.会長挨拶(北川会長) 5.学校長挨拶(長谷川校長) 6.新会員紹介(別記) 7.議長選出  出席者より豊田幸博さんを選任しました。 8.議 事  @平成30年度事業報告(事務局、別記)  同窓会誌「曙」のメール配信であるが、昨年2月急逝された事務局の山本正樹さんから引き継いだ会員アドレスが最新のものが見つからず、数年前のデータから送付したところ前年度の約3分の1である38通しか送信できなかったことをお詫びしたい。 A平成30年度会計報告(山本厚子理事・岡崎理事、別記)   ※事務局:収入の部で法人税の国税から28円となっているが、これは還付されたものである。支出での国税が0円となっているのは、昨年度に駐車場の修繕費が必要経費として認められたため控除された。県税と市税は最低保証額を納めている。  駐車場の契約台数が2台増えて9台となった。周辺の駐車場がさらに増えて競争が激化しているが、今回フェンスやブロックを修繕して見た目が綺麗になったことが台数の増加に繋がったかもしれない。  B監査報告(安富理事)  監査の結果、帳簿、通帳等、異常なく処理されていることの報告があった。   以上審議の後承認された。  C役員改選について(北川会長 別記)  今回の任期をもって私と副会長の小丸氏、理事の上土井氏の退任が理事会で承認された。新会長には、理事会の承認を得られた大村氏を推薦したい。 ※大村副会長:精一杯同窓会のために力を尽くしたいと思いますので、ご協力宜しくお願いいたします。  その後大村氏より新役員の推薦者が発表された(別記)。   以上審議の後承認された。  D平成31年度事業計画(案)(事務局、別記)  会誌「曙」の発送作業を本校で行う予定だが、人手が足りないのでご協力を願いたい。  メール会員のデータが新しいものが見当たらず、新たなメールデータの作成と管理が理事のメンバーの中では難しい現状である。そこで本校のホームページに同窓会のコーナーを作成していただくこととなり、昨年度と今年度の「曙」のデータをテキストとワード形式で掲載したいと考えている。その場合、個人情報等は割愛して掲載したいと考えている。そこで今年度の「曙」は、点字と墨字の郵送のみで、メール配信は行わないことをご理解いただきたい。   (以下○は会員の発言)   ○:業権養護活動「健全なあはき業を守る兵庫県連絡会」が9月27日(金)に開催され、障害者の就労支援を中心とした講話を予定しているのでお集まりいただきたい。   事務局:検討して参加できるようであれば派遣したい。   ○:新しい事務局体制になり、複数人でも結構なので、今回の同窓会総会の申し込みも含めて是非メールでの申し込みなどメール配信を復活させて欲しい。   事務局:先ほども説明したが、現在理事や事務局でメール管理をできる人材がいないのが現状である。アドレスデータが古いものしか残っていないので、アドレス調査をするところからやっていく必要があるが、今年度は運用できない状況である。理事の中に研修してチャレンジしたいと考えている方もいるが、会員の中でできる方がいれば是非ご紹介いただきたい。   ○:滝の茶屋の誘導ブロック上に車が停車したりして、点字ブロックの認識が薄れているように思われる。意識を高める啓発活動をしていかなくてはいけないと思うがどうか。   事務局:学校のPTAと生徒達、職員で毎年定期的に点字ブロックの啓発活動を行っている。今年は、3月に滝の茶屋駅前でティッシュを配りながら啓発活動を行っている。   以上審議の後承認された。  E平成31年度一般会計予算(案)(岡崎理事、別記)   以上審議の後承認された。  F今後の事務局・行事のあり方について(北川会長)  事務作業を今後どのようにしていくかが一番心配している。ご意見や担い手についてを会員の皆様から聞かせていただきたい。  会計であるが、駐車場会計と一般会計を一つにまとめる方が会計を担当する者が整理しやすかったり、人員を減らして簡素化できるのではと考えている。   ○:私も会計は一本化したらいいと思うが、今までは何故2つに分けていたのか。   ※北川会長:駐車場会計については、積み立てて将来に同窓会開館を立てようという計画で別の会計となったようである。しかし現状では計画を実行できる状況でなく、収益よりも一般会計に繰り入れ金をしている額の方が多い等、大きく残高が減っている。   以上審議の後承認された。  Gその他   ※北川会長:同窓会の活動をご理解いただき、昨年度の総会で多くの寄付をいただきありがたかった。今回は寄付というよりも会費の代わりとして会への協力金という意味で考えてほしい。募金箱を用意しているのでご協力をお願いしたい。 9.議長解任 10.連絡事項 11.閉会挨拶(大村副会長)  総会終了後は、13時より懇親会を開催しました。H20卒の前島秀良さんの乾杯の発声ではじまりました。会食・歓談では、たんぽぽの会の4名の方にサポートいただきました。途中、母校普通科3年生で「かしわ餅かずと」の芸名でシンガーソングライターとして活躍されている北畠一翔さんや、安富さんの教え子で英文翻訳で活躍している真野剛さんの紹介もあって会は盛り上がりました。そのほか、先輩方の学生時代の懐かしいお話をいろいろと聴かせていただいたりと、それぞれの歓談など宴たけなわの中、トリは例年通り上土井さんに音頭を取っていただき全員での兵盲応援歌で午後2時半ごろ名残を惜しみながらのお開きとなりました。 平成30年度事業報告  5月18日(金) 監査会、理事会  6月15日(金) 同窓会総会、懇親会           (グリーンヒルホテル明石 「喜春の間」)           会員57名 介助者29名 ボランティア4名   合計90名参加  8月24日(金) 会誌「曙」第77号発行           点字236部  墨字273部  メール 38通 9月21日(金) 校祖墓参     兵庫県立盲学校同窓会     平成 30 年度一般会計決算報告書                      会計 山本 厚子 省略 会 計     山本 厚子   ? 会計  監査  間島敬介   ? 会計  監査    安富義哲    ?  平成30年度 別途会計報告 省略 平成30年5月18日     会   計   山本 厚子   ?   会計監査   間島 敬介   ?   会計監査   安富 義哲   ? 平成31年度事業計画(案)  5月17日(金) 監査会、理事会  6月14日(金) 同窓会総会・懇親会           (舞子ビラ本館2階「六甲の間」)  8月23日(金) 会誌「曙」第78号発行  9月20日(金) 校祖墓参    ※業権養護活動「健全なあはき業を守る兵庫県連絡会」参加    平成31年度 一般会計予算 省略  平成31年年度 別途会計予算 省略    総会出席者 会員(敬称略、括弧内は卒業年) 赤沼 周平 (H9)  荒尾 清(S38)  今井 裕二(H5)  今瀬 尚子(S42)   宇仁菅一郎 (S59)  梅木 茂樹 (S46) 多井 秀夫 (S54) 大石 ゆかり(H6) 大村 耕治 (H1) 岡崎 明美 (S62)  梶本 正晴 (S57)   金沢 弘明 (S52) 金子利子(S48)   上土井俊秋 (S31)   神吉 信博 (H4) 北川 忠司(S37) 古賀 副武 (S42)   小林 健作 (S58) 駒居 康二(S49) 小丸 一夫 (S36) 近藤 昭二 (S19) 里内 雄二(S42) 猿毛 剛士 (H21)   周傳 頼子 (H27) 柴田 高弘 (H20)  高石寿美子 (S39) 高橋 雅夫 (S22) 敏森くみ子(S50)  豊田 幸博 (S47) 西中 晴代 (S57) 廣井 孝伸 (S38)  藤竹とし子 (S55) 前山 秀良 (H20) 三谷 勝彦 (H2)   安富 義哲 (旧職員)  山本 厚子(S49) 山本 博昭 (S46)  山本美佐江 (S50) 会員 38名 介助者 19名  ボランティア 4名  合計 61名 来賓  母校校長  長谷川啓輔 先生  ★なお、会場に置かせていただいた「募金箱」二つに、合計額40,769円の 浄財をいただきました。ありがとうございました。 同窓会役員名簿 (平成31・令和2年度、括弧内は卒業年) 会 長 大村 耕治 (H 1) 副会長 山本 博昭 (S46) 監 査 間島 敬介(旧職員)  安富 義哲(旧職員) 理事長 柴田 高弘 (H20) 副理事長 多井 秀夫 (S55) 理 事   梅木 茂樹 (S46)  大石ゆかり(H 6)  岡崎 明美 (S63)  神田ひとみ (S55)  北川 忠司 (S37)  古賀 副武 (S41) 猿毛 剛士 (H21)  中西 裕子 (H21)  山西 雅文 (S57) 山本 厚子(S49) 土地管理委員  天野 豊 (H8)  大村 耕治 岡崎 明美  北川 忠司  事務局  岡崎 明美  神田ひとみ  中西 裕子  山本 厚子  古賀 副武   (会計) 岡崎 明美  新 入 会 員 紹 介  本年度新たに次の方をお迎えしました。皆さん、どうぞよろしくお願いします。 奥村彰敏(専攻科理療科)  手塚弘樹(専攻科理療科) 山田隆志(専攻科理療科)  横山結以(専攻科保健理療科)      「同窓会誌 第壱号」                 安富 義哲 同窓会誌「曙」は今年第78号を発行することになりましたが、総会でも少し話題になっていた創刊時のことについて紹介します。  山本正樹さんが退職の際、校内から持ち帰った段ボール箱の中に古い点字版の「同窓会誌」があり、山本さんはそれをデータ化して保存したいと奮闘されていました。私もお手伝いとしてその墨訳を行いました。ほぼ全巻揃っていますが、そのうち戦前のもののデータ化をはじめています。今回その「第壱号」を少し紹介します。紙数の関係で全部ではなく、目次と記事の抜粋となります。なお墨字版は見つかっておらず墨字はあくまで私の墨訳ですので氏名など不適当なこともあろうかと思いますがお許しください。 ----------------------------------------------------------------------   兵庫県立盲学校同窓会誌 第壱号          昭和10年7月発行             目次 予告  納涼会ご案内 会誌第1号の発刊を祝す  宮本利吉、  同じく 小林誠一、 同じく 田村 叶     同じく 池田 至、   同じく 足立 鼎、 同じく 尾形 貞市、    同じく 真淵 重蔵  同じく  兼田 千代子 吾人会員の覚悟    治田 源兵衛 十字架の意義と我が同窓会   家田コウメイ  一層の努力を請う  榎徳蔵  お気の毒な加藤先生未亡人を保護せよ 杉山 鹿次郎 今後は一精兵として   木村 数市  体験を語る  磯部 俊太郎  母校同窓会は一体となって   若林 栄蔵  竪琴   荒賀 文子  吾人の立場   山下徳太郎  会員消息  学校日誌  本会記録  役員氏名  編集だより 会則      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   予告(納涼会ご案内)  皆さんずいぶん暑いですね。しかしこの炎熱をよそに涼しく楽しもうという計画が企てられましたからお知らせします。  それは来る8月4日の日午前9時から垂水母校集合納涼会です。この日密本校長先生も今関名誉会長先生もご来会下さることになっております。  ご承知の様に母校は周り開豁(かいかつ)風は涼しく後ろは遠く垂水が丘の山。前は近く塩屋舞子の海。淡路が島はさながら手にも取るべく、紀伊の山々霞の内に浮かんで沖を行き交う真帆片帆、白砂青松とその美しさを競っています。この美しい涼しい所で納涼会が催されるのです。  先ず涼風に吹かれながら母校近くに豊富に実った明石西瓜の密の多い途方もなく甘いのをしたたか食べましょう。これは何処で食べましょう。どこか一番涼しい所で食べましょう。岡田先生自宅の2階大広間も開放されることに願ってあります。西瓜が済んだら海水浴に行きましょう。 気勢が揃ったら舟遊びもいいではありませんか。会員諸君は男でも女でも奮ってご参加下されたく特にご案内申します。実は案内状をと思ったのですが会誌が出ることでもありますから景気よく紙面でご参加をお勧めする次第であります。どうぞお一人でも多くお出で下さるようお待ちしております。以上、少しぐらいの雨でもやりましょう。  一層の努力を請う                                榎徳蔵  私は神戸の盲人界並びに鍼按界の状況をお話申し上げ合せて私の所信を披歴しようと存じます。 私が学校を卒業後30年近くなりますが今日のように乱れに乱れたことは嘗て見たことがありません。  盲人団体の代表たる兵盲同窓会が二派に別れ或いは三派に別れ卒業生同士でありながら学校を少しも顧みないどころか却って学校を忌み嫌い或はくさし恩師を辱めたり非難したり誠に悲しむべき業態であります。  鍼按組合は共棲実施になっても尚以前の組合の延長であるという観念が未だに抜け切れずとかく幾多の悪習が依然として去らず。一方共棲組合とは言いながら甚だ無統制であります。 我々は常にこれらの非を改め後世に世に処して行かんと折々その意志を伝え又これに関する幾多の計画を立て或いはその実行に努力しているが悲しいかな神戸の盲人にして神戸の鍼按業にして正しき道良き催しに対してあまりにも賛同者の少ないのは誠に遺憾に堪えない処であります。  斯様に乱れに乱れた否腐敗しきった盲界であればこそこれを覚醒しこれを更生に導く必要を私は痛切に感ずるのであります。 私は私の理想の貫徹に懸命の努力を続けるつもりであります。 理解ある諸君今後とも一層のご援助とご鞭撻を請うものであります。  母校同窓会は一体となって                                  若林栄蔵  凡そ学校と同窓会は一体であるべきはずである。然るに兵盲に於いてはややもすれば学校と同窓会は別個の立場で別個の行動を取っているように思われる。我が兵盲同窓会が常に相争うだけであって同窓会としての面目は毫も保っていなかった。同窓会認めずの通告の発せられたも蓋し当然のことである。  然し過日同士愛より新同窓会を設立せしは誠に慶賀に耐えない。  今後学校における各種の催し、例えば弁論会、運動会などには卒業生も参加して行きたいと思っている。  新同窓会は学校との連絡を一層緊密にし母校と本会が一体となって而して兵盲に関する事柄は勿論広く盲界の為はたまた業界の為に貢献し全国に誇る同窓会たらしめたいと願っているものである。      竪琴                                荒賀 文子  木の枝に掛けた竪琴は微風が訪れてこそ初めて微妙な音を発するが全く風のない時には竪琴は鳴らない。人生もまた余りに平穏無事であったらそれは無いと同じでこれ程退屈なものはあるまいとロングフェローは言っておりますが実際その通りであると思います。人間は決して何時も虐げられどうしはしない。悲しみあれば喜びあり。失敗あれば成功ありで、この人生が七転び八起きであるところに真の神聖味があるのではないでしょうか。  私は斯く思います。時に私の過去における様々の不幸と災いとは見る見るあの雲切れのように吹き払らわれて胸の底から生きる喜びを感ずるのであります。それは闇より光への我が魂の動きであり、そしてそれは自己の力を信ずる強い信念の発露でもあるのであります。  而して私は今後この強い信念の下にひたすら明るい希望の世界へ邁進したいものと考えておりますが、その為にはこの私と言う人間があの竪琴ならぬことを痛感せずにはいられません。それは勿論私は決して生涯を待ち望むのではありませんが然しながら新しい自己を清算して立ち上がるものの意気がそれであり、そしてそれがちっぽけな私であればあるだけにどうかして常により妙なる人生の音楽を奏でたいものと只管願っております。      学校日誌  3月4日  加藤先生には1月29日以来腸チブスにて県立病院に入院加療中のところ、その効なく午前11時10分終に永眠せらる 享年42。誠に哀悼の限りである。    8日  午後3時よ神戸市多聞基督教会に於いて加藤先生の葬儀挙行せられ職員並びに中等部生、別科生一同会葬す。   11日  午前10時より歩兵第39連隊第1隊長大西少佐の「日露戦役の回顧と将来に対する覚悟」と題する有益なる講演有りたり。   22日  午前9時より終業式を挙行。   23日  午前10時より第10回卒業式挙行せらる。   24日  同窓会総会開催。  4月6日  午前9時より入学式並びに始業式挙行、入学者各科合計 45名。   22日  渋谷啓作先生愛知県立盲学校より転任せらる。   23日  午前10時20分、校庭前の高台に一堂整列ご帰国の途にあらせられる満州国皇帝陛下をご奉送申しあぐ。   29日  午前9時より天長拝賀指揮式挙行。  5月4日  全校職員生徒明姫沿線荒井浜に潮干狩りを為す。   28日  午前9時より学芸会を、また午後1時より父兄会を開催す。   15日  校友会第4部分校に於いて逍遥会を開く。   20日  本間先生腸チブスに罹り県病院に入院せられしも全快ご退院になられたり。  7月8日 全校生徒に対し身体検査を行う。      本会記録  5月27日  午前9時より本会の設立総会を開催し満場一致設立を可決し続いて会則案を承認して散会す。尚この日の出席者約50名であった。  6月1日   理事会を開き本年度の行事につき協議。会報は今後年4回発行することになった。  7月1日   今回の京阪神地方の大水害の見舞いを為したところ次の方々から礼状が来ました。京都の砂川重太郎君、大阪の新宅初太郎君、大阪の谷口利雄君、西宮の松下新一君、芦屋の谷川清良君、芦屋の杉山文恵さん、住吉の小竹吉二君  7月15日  理事会を開き8月4日に納涼会を開くことに決定した。尚この日吉本、宮本、佐藤の3理事は同窓会を代表して県立病院に入院中の本間先生を親しくお見舞いした。      編集だより  炎熱焼くが如くずいぶん暑いですね。去る6月関西一帯を襲ったあの強雨それは実に惨憺たるものでしたね。会員の皆さま、被害はございませんでしたか。この暑さにも負けずご元気ですか。  このたび新同窓会は設立せられ、ここに会誌第壱号の発刊を見るは真におめでとう存じます。会誌の編集にあたり直接間接に皆さんのご援助を得ましたことを深く感謝致します。本会は今やその目的達成の為に幾多の新計画を立て、着々その実行に努力致しております。  先ず、その表れの一つとして会誌年4回の発行であります。これらも他校同窓会にその類を見ないところであって、独り兵盲同窓会の躍進でありますから会員の皆さん本誌の使命をよく熟得して本誌をご利用下さい。  将来本誌がその重要性を加えて来ることと思いますが本誌のため大いにご援助ご鞭撻をひとえに切望致します。今後皆さんにして身分境遇に変動の生じた時など、必ずご一報くださるようお願い致します。その他研究発表や医師発表等どしどしご送付下さい。その節は兵庫県立盲学校内同窓会編集係へお願い致します。  では皆さんのご健康を祈りつつ会誌第壱号の筆を置きましょう。 ---------------------------------------------------------------------- いかがでしたか?昭和10年といえば母校が垂水が丘に移転してまだ2,3年、校舎も真新しかったのでしょうね、第2号からの点字本の表紙には松の木の間に見える帆掛け舟と淡路島が墨字で描かれています。「曙」という会誌名が出てくるのは昭和37年ごろの第20号からです。(安富) 会 員 消 息  この1年間に、事務局に寄せられた会員の皆さんの近況をご紹介します。   村上和彦(S43卒)さんより、著書の『実用理療臨床ガイド 観察検査法と治療法の例 改訂第4版』が国立国会図書館に贈書になったとの連絡がありました。おめでとうございます。   諸 行 事 の ご 案 内  この秋の同窓会および学校関係の行事をご案内します。 ・9月20日(金) 校祖墓参  集合:午前10時30分、新開地駅西口  参加される方は事前に北川(090-5466-0543)までご連絡ください。 ・11月3日(日) 文化祭 職 員 の 異 動 平成31年度の職員の異動をご紹介します。永年母校でご指導いただいた先生方に心からお礼申し上げます。また、この度着任された先生方のご活躍を祈念申し上げます。  なお、敬称は省略させていただきます。    退職者 岸本芳貴   北川善栄   財田健吾   勘如真未   岩崎晴美 〈転出教職員〉 校長  仲山惠博(神戸高塚高校へ)  教頭  禰宜田龍栄(あわじ特別支援学校 校長へ) 吉田由美(西神戸高等特別支援学校へ)     柳瀬尚子(阪神特別支援学校分教室へ) 二宮美華(神戸特別支援学校へ)        坂東真理子(高砂南高校へ) 石井 聡(西宮市立中学校へ)          大上 敦(神戸特別支援学校へ) 松本幸乃(いなみ野特別支援学校へ)      植木萌香(こばと聴覚特別支援学校へ) 木村 繁(こやの里特別支援学校へ)       竹内まさ美(神戸高校 主査へ)       〈新着任教職員〉 校長  長谷川啓輔 (飾磨工業高校) 教頭  西盛康子 (県立東灘高校) 木村尚也  (加古川市立加古川養護学校) 森下健  (大阪府立箕面支援学校) 森田潔徳  (神戸市立原田中学校) 垣内愛子  (神戸特別支援学校) 大原達也   (県立阪神特別支援学校) 竹内健二   (いなみ野特別支援学校) 柴 敬博   (本校 任用替新規) 高岡良輔   (伊丹市立西中学校)  条佳伸   (芦屋特別支援学校) 金崎泰行   (尼崎高校) 藤本恭子   (神戸特別支援学校) 田村美穂子  (のじきく特別支援学校) 油谷英俊   (本校新規) 〇 寄宿舎    立場勇二  (高等特別支援学校) 黒田涼馬  本校(任用替新規) 佐藤圭   本校(任用替新規) 青山拓夢  本校(新規) 〇 事務室    主査 宮永悦子  (神戸高塚高校) 芳倉るり子  (尼崎小田高校) 育休復帰    金子瑠美 母校だより 同窓会誌「曙」のデータを本校ホームページに掲載しました! 兵庫県立視覚特別支援学校 今井 裕二  こんにちは、同窓会の皆様、お元気でお過ごしでしょうか?  年号が平成から令和に変わり、新たな時代に向かって心新たに過ごしておられる方も多いのではないでしょうか。母校では、1学期の喜ばしいこととして、近畿盲学校弁論大会で専攻科理療科1年の中村丹美さんが優勝し、10月東京で開催される全国大会に選出された事、近畿盲学校フロアバレーボール大会で久しぶりに3位入賞した事等がありました。また来年8月19(水)・20日(木)には、フロアバレーボールの全国大会が尼崎記念公園ベイコム総合体育館で開催されます。本校も主管校として出場しますので、ご支援、ご声援をどうぞ宜しくお願いします。今回は、本校のホームページの紹介と会誌「曙」のホームページ掲載について記していきたいと思います。  ホームページは約15年前より開設し、学校行事等を中心に幼児児童生徒の活動を紹介しています。ブログ形式で随時内容を更新しているので、今の母校の様子を詳しく知ることができます。音声ユーザー向けには、PCトーカーなどの画面読み上げソフトを用いた時にカーソルでわかりやすく検索できるように工夫を行い、弱視ユーザー向けには配色や文字の大きさに気をつけて読みやすいように改良を重ねています。  本校のホームページアドレスは、https://www.hyogo-c.ed.jp/~kenritsu-svn/ となっています。是非検索いただき、母校の様子を知っていただければ幸いです。  次に「曙」のホームページ掲載についてです。ご存知の方も多いと思いますが、昨年2月に同窓会の事務局を長年支えていただいた山本正樹さんが急逝されました。あまりにも突然の悲報だったこともあり、同窓会員の名簿やアドレスの最新のものが未だに見つかっていません。昨年度の「曙77号」については、数年前のデータを基に発送しましたが、前年度の約3分の1の方にしか無事に送ることができませんでした。そのため、メール会員へのデータ送付は現在休止しております。代替措置として学校のホームページに同窓会のコーナーを作っていただき、昨年度以降の「曙」のテキストデータとワードデータを公開する旨を総会で審議いただき了承されました。なお、公開データには同窓生の個人情報や会計情報は割愛していることをご了承ください。また、墨字と点字の「曙」の発送については今まで通り行いますのでご安心ください。今後ともご理解とご協力の程、どうぞ宜しくお願いいたします。 事 務 局 よ り @皆さんの消息をお聞かせください。事務局に寄せられた皆さんの近況を「会員消息」としてご紹介しています。皆さんご自身のこと、耳に入った他の会員の方のことなどお知らせくだされば幸いです。また、電話番号・メール、住所などを変わられたときもご連絡ください。 事務局  古賀副武 TEL 0794-48-5714   メール soemu-koga@hkd.biglobe.ne.jp までよろしくお願いいたします。 A来年度(令和2年度)の同窓会総会は、今年と同じくシーサイドホテル舞子ビラで行う予定です。日時は令和2年6月12日(金)です。ご予定ください。 編 集 後 記 昨年は急なことで一心不乱で編集しましたが、今年はいろいろあってちょっとしんどいなと思いながらも長梅雨のなか頑張っています。これから印刷・発行とまだまだ続くと思うと憂うつになりますが、がんばります。 (安富義哲 よしのり)   兵庫県立盲学校(視覚特別支援学校)同窓会事務局  〒655-0884 神戸市垂水区城ヶ山4−2−1  兵庫県立視覚特別支援学校内  090-6823-8364(今井)  岡崎明美 神田ひとみ 中西裕子 山本厚子 古賀副武