天を仰いで 152 新書を読もう!

しばらく前から2年生の各教室の前に「私の1冊」が張り出されています。2年生は毎週月曜日の朝にある15分のスタディ・タイム(ST)に新書を読むという取組をしています。各自が読んだ1冊について、タイトル、作者名、出版社を明記し、その内容、感想、一読を薦める人などをまとめた紙片を模造紙に貼って掲示しているのです。

他人の感想は、普通、教員が選んだものしか読めません。確かにそれは優れたものかもしれませんが、本当に自分が読みたかった感想とは限りません。「私の1冊」ではそれが読めます。意外な人が、意外な本を読んで、意外なことを書いているかもしれません。面白そうなので、ボクも最近読んだ新書を「私の1冊」として次に記します。

〇タイトル:あなただけの人生をどう生きるか

〇作者名:渡辺和子

〇出版社:ちくまぷりまー新書

〇内容:3年前に亡くなった修道女でノートルダム清心学園理事長であった作者が学生に語った講話の筆録集です。キンドルの平均読書時間はたった1時間52分。簡単に読めますが、内容は豊かです。生きるとはどういうことか、経験に裏打ちされた言葉で真摯に語られています。

〇感想:作者は9歳の時に父親を殺されます。昭和11(1936)年、2.26事件で渡辺錠太郎陸軍大将は暗殺されました。同じ部屋で1mほどの距離から父が死ぬ姿を目の当たりにしたのです。そんな経験をした人はどんな人生を送るのでしょうか。作者の生き方は、しかし、決して我々が想像するようなものではありません。過去ではなく、未来を志す生き方に強く憧れました。

〇どんな人にお薦め?:自分は一人だと思っている人、あるいは本校の校訓「誠実、克己、忠恕」とはどういうことか知りたい人にお薦めします。

 

カテゴリー: 校長室から, 第2学年, 1-学年, 3-学習指導・進路指導 パーマリンク