8月3日(月)~5日(水) 宮城県石巻市、松島市 東日本大震災被災地支援活動
1、2年生希望者8名が、夏季休業中の3日間、宮城県石巻市と松島市を訪ね、東日本大震災被災地支援活動に参加しました。
初日の夜は石巻西高校前校長の斉藤先生の講話、二日目は仮設住宅の清掃活動、児童と教員に多くの犠牲者が出た大川小学校周辺見学、夜には小学生の娘さんを亡くされた中学校教員の佐藤先生の講話、最終日は12時間のバス移動で宝塚駅にて解散となりました。
初日の夜の斉藤先生の講話では、次の震災に備えてどのように減災すべきか、または復旧、復興に向けての取り組みをどのように取り組んでいるかというお話を聞きました。生徒の感想では「子どもたちの笑顔や楽しんでいる姿が一番の復興であるということが分かったので、自ら率先して高校生だからこそできる取り組みを防災リーダーとして実施していきたい。」といったように防災リーダーとしての自覚が芽生えてきたと思います。
二日目の仮設住宅の清掃活動では生徒たちは被災者のために心を込めて清掃活動をしました。家に帰られない家族のために、少しでも住みやすく過ごして欲しいという想いで学校の普段の清掃よりも何倍も気合や想いが伝わってきました。
大川小学校周辺の見学では自分たちよりも幼い児童の命が奪われ、その悲しさあまりに涙を浮かべる生徒もいました。「私は亡くなった人のためにも今をしっかりと生きなければならない。また、『ただいま』、『お帰り』、『いただきます』、『いってらっしゃい』の声が聞こえてくるのはどれだけありがたいことなのだろう。。。」と生徒自身も深く考えさせられる見学となりました。
夜には大川小学校で娘さんを亡くされた中学校の教員でもある佐藤先生からの講話を聞きました。佐藤先生からは災害で私と同じ想いをされる方を少しでも減らしたいという力強い想いでお話をされました。生徒の感想に、「佐藤先生は話すことさえつらいに違いないのに私たちに見せる笑顔の強さを感じた。その笑顔は、どこか寂しく、悲しそうにも取れた。震災は、自然災害だから仕方ないとあいまいにして忘れてはならない。災害は、当たり前だった日常を一瞬で奪ってしまう。同じ過ちを2度と繰り返してはならない。自分の想定を信じてはいけない。3.11を他人事ではなく、自分事で考えて、行動できる人になりたい。」といった言葉があげられました。普段学校で学ぶことができないことをこの3日間で学びました。生徒たちにとって忘れることのできない3日間になったと思います。