今日の6限、1年生の百人一首大会がありました。冬の高校の風物詩といってもよいぐらい取り組まれている行事です。幸い寒さが緩んで、ストーブも出しているから体育館の中は過ごしやすい。それに何といっても自由服の気軽さで、コートのフードをかぶって参加する生徒もいるような和やかな雰囲気です。
家庭や中学校で経験してきた者もたくさんいるんでしょう。全部は無理としても、気に入った歌ぐらいは覚えているようで、教員が札を読み上げると、「ハイッ!」と大きな声が聞こえたり、大きく倒れこんでカルタに飛びついたり、一座みんなが同時に笑いあったり。みんな楽しそうです。
百人一首は 31文字が100、3,100文字の記憶力を問う頭脳ゲームです。 しかもそれだけではありません。何百年も前の貴族の言語文化がもとになっています。どの歌にも斬新な自然観照や恋愛への情熱。人情の機微など、日本独特の美意識が封じ込められています。百人一首をこんなに楽しむことができる76回生にとてもうれしくなりました。