天を仰いで 720 一番に咲く

春の色。玄関わきのフラワーポットに校務員さんが植えてくれたようです。Googleレンズによるとプリムラ。ラテン語の「プリムス(第一位の)」から生まれた名前だそうです。春一番に咲く花という意味でしょうか。

 プリムラは星のしづくに息づける  みどり女 

阿部みどり女は、明治19(1886)年、北海道に生まれました、父は永山武四郎。「屯田兵の父」として慕われた北海道庁長官であり、漫画『ゴールデンカムイ』ですっかり有名になった第7師団師団長も務めた方です。父の開拓者精神はみどり女に受け継がれました。24歳で結婚してから結核を病み、療養で訪れていた鎌倉で高浜虚子に師事し、俳句に打ち込むようになります。

46歳の時には俳誌『駒草』を主宰し、女流俳句草創期を代表する俳人の一人となりました。60歳を前にして数年の間に夫、長男、長女、長女の婿を相次いで失う不幸に襲われますが、昭和55(1980)年、 93歳で亡くなるまで句作を続けました。厳冬のころまたたく星の下、ひっそりと咲き続ける花は、みどり女自身なのかもしません。

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