天を仰いで 653 明治人の遺訓

今日のGoogleドゥードゥルは嘉納治五郎でした。ドゥードゥルとは「いたずら書き」の意味で、 検索ページのロゴデザインを祝日や記念日などに合わせて変えることを言います。 嘉納さんが生まれた万延元年12月10日は現在の暦でいうと1860年 10月28日。今年は生誕161年に当たります。

嘉納さんは、昭和2(1927)年、本校においでになりました。 『八十周年記念誌』に、「先生揮毫による『精力善用自他共栄』の扁額を講堂に掲げることとし、なおその意義について先生の御講演があった」と、ある卒業生が記しています。その後、運動部の生徒たちは、日頃のあいさつ代わりに「精力善用!」と言えば「自他共栄!」と返すほど深い感銘を受けたそうです。

先日、全校朝礼で話をしたとおり、大正15(1925)年に本校は校訓を変更し、「誠実 克己 忠恕」を「誠実 勤勉 剛健」に改めました。しかし、そのわずか2年後に「自他共栄」を講堂に掲げ直したのです。「克己」「忠恕」と「自他共栄」はともに「礼」によって他と接することを目指す心構えです。今は校長室に掛けている扁額を眺めながら、本校は何度も明治の人たちの良識に守られてきた学校だと、つくづくありがたく思います。

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