
本校は他校にはないものがたくさんありますが、そのうちの2つがこの写真に写っています。一つは敷き詰められたタイムです。PTAや緑窓会(同窓会)が学校の南側と東側に広く植えいただきました。おかげで春には花が一面輝くように咲き、他の季節にはハーブの清涼な香りが学校周辺にたち込めます。
もう一つは石碑です。校内に8本もあります。写真はそのうちの1基です。「伊丹中学校移転記念 松樹大小二百本寄贈 旧地主 大路利右衛門」と刻まれています。裏には「紀元二千六百年 昭和十五年春」とあり、石碑が建てられた年が記されています。
本校が今の緑ヶ丘の地に移転してきたのは、太平洋戦争が始まってすぐの昭和16年12月でした。その前年の春にこの地の所有者が土地を提供いただいただけでなく、松の木を200本も植えてくださいました。松は千年経っても常に緑をたたえると言います。永遠の学び舎を祝して贈ってくださったのでしょう。タイムも、石碑も、ともに県高生への深い思いがこもっています。