天を仰いで 385 この世の外の思ひ出

休日出勤の帰りにまた近場観光を。伊丹市には中心部を古代から続く大路、西国街道が東西に走っています。昔の街道はまっすぐではなく、土地に応じて自然な曲折を繰り返します。そのため、遠く先までは見通しにくく、ゆるやかなカーブごとに新しい世界が広がります。周囲には文化財も多く、自転車でゆるゆる走るにはもってこいです。

今日は久しぶりに、和泉式部の墓にお参りに行きました。産業道路から伊丹坂を上って左に入ったところ、河岸段丘の上にその塚はあります。和泉式部の墓は全国にたくさんあって、近くは池田市の無二寺にもあります。なぜ多いのかは民俗学の泰斗、柳田国男先生の『女性と民間伝承』に譲りますが、なぜ近所に二つもあるのか。

阪急山本駅の辺りを「平井」といいます。かつてここに、摂津守、藤原保昌(やすまさ)の居館があったそうです。保昌は藤原道長四天王の一人、大江山の鬼退治等、説話文学のヒーローの一人です。その保昌が晩年、和泉式部と結婚しました。だから、伊丹や池田にお墓があっても不思議はない。二人のなれそめがこれまた面白いのですが、またの機会に譲ります。って譲ってばかりでスイマセンw。

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