天を仰いで 382 校歌ものがたり

体育館の校歌板です(写真で見るとボールの跡がよくわかりますねw)。今朝の読売新聞に、右下に記された作曲者、大沢寿人さんが紹介されていました。昭和5年24歳で単身、欧米へ留学し、ボストン交響楽団を日本人として初めて指揮したばかりか、パリ音楽界にも鮮烈なデビューを飾った天才作曲家です。一方、隣の作詞者を御存じでしょうか?和仁敏之さん。Googleも知りませんでした。

それもそのはず、一般の高校生だからです。和仁さんは、本校に入学した昭和24年に校歌の歌詞が生徒から募集されることを知り、一念発起して応募したところ、見事1等賞となりました。その後、国語教師の助言を受けながら大学教授の指導にもあずかり、校歌として完成させたと御本人が『兵庫県立伊丹高校100年史』に書いておられます。

作詞は高校1年生、作曲は世界的音楽家という取り合わせが他校にあるでしょうか。この事実を初めて知ったとき、心底驚きました。そして、これこそが県高の伝統なんだと思いました。生徒が自分のやりたいことに努力して取り組み、教師がそれをサポートをし、専門家の力も借りて実現させる。みんなと一緒に校歌を歌うたびに、これからも本校の美風を大切にしていきたいと強く願います。

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