天を仰いで 367 心内の自由

昨日の神戸新聞で西宮市大谷記念美術館が再開し、メスキータ展が6月27日まで開催されていること知りました。日本初の回顧展です。さっそく観に行きました。大感動。1時間ほど夢中になりました。写真の作品を観ればわかるように、ジョジョのマンガが好きな人は必見です。

サミュエル・イェスルン・デ・メスキータはオランダに生まれたユダヤ人です。苦労して版画師になりました。語学教師だった父の影響か、作品を制作する傍ら、美術学校の教壇にも立っていました。エッシャーのような優れた弟子にも恵まれて、きっと充実していたでしょう。しかし、70歳を超えてから不幸が襲います。

1940年、ナチスドイツが電撃作戦によってたった1週間でオランダを占領します。アムステルダムのユダヤ人狩りで妻と子供ともども捕まり、アウシュビッツへ送られ、すぐにガス室で殺害されてしまいました。Black Lives Matterが大きな潮流となっている今、差別によって命を奪うことの愚かさを知る意味でも観る価値のある展覧会です。

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