天を仰いで 366 「校舎が人をつくる」

建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの言葉です。哲学者の内田樹(たつる)さんの本で知りました。ヴォーリズは明治時代に来日し、日本人女性と結婚して関西学院大学や神戸女学院大学など、多くの建物を設計しました。内田さんは女学院の教授として長年校舎を使っていたので、ヴォーリズ建築の「仕掛け」に気付いたそうです。

女学院の校舎には、好奇心を持って探検しなければ見つけられない場所がある。苦労してたどり着くと、そこでしか観ることのできない美しい風景に出会うことができる。これは「遠い昔に没した建築家から学生への個人的な贈り物」であり、「学ぶ」とはそういうことなのだとヴォーリズが建築を通して教えていると内田さんは言います(『最終講義』文春文庫)。

本校の校舎もまたそうです。いや、歴史が古いので校舎が複雑で、探検できるという意味です。探検すれば「贈り物」も見つかります。この季節、学校のどこかにビワの実が生っています。写真は校務員さんが取ってきて職員室に置いてくれたものです。まだこの10倍はあるでしょう。見つけてください。もちろん美味しいし、無断でいくら食べてもかまいません。ただし、自己責任で願いますw。

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