天を仰いで 317 行基の心

休業中、何をするか? 県高生のみんなには学習してほしいわけですが、たまには気分転換も必要です。しかし、商業施設に行ったり、公共交通機関を利用するのはリスクがあります。幸い最近は安全な環境の下での軽度な運動も大切だと言われるようになりました。そこで、自転車で地元の文化財を巡ってみてはどうでしょうか。

たとえばと思って、昆陽寺に行ってみました。先日、大先輩の緑窓生(同窓生)に、市内の石碑を網羅した資料(『文学碑をたずねて』伊丹市文化財保存協会)を貸していただき、この寺に尊敬する薬師寺元管主 、高田好胤(こういん)さんが揮毫した歌碑があると知ったからです。何も仏教を信じているわけではありませんが、その著書『』には多くのことを教えていただきました。

自宅から自転車で25分。広い境内には人っ子一人いません。すがすがしい春の日差しに、気分が晴れ晴れしました。 歌碑は境内最奥、かつて行基堂が建っていた前にありました。行基さんの作と伝えられる一首は、ボクのような両親が他界した者には痛いほど響きます。好胤さんの読みやすく、気取らない字に見入っていると、突然、頭上の枝から鳩の声がしました。「山鳥」はキジなんですけどねw。

 山鳥の
ほろほろと
なく
聲(こえ)きけば
父かとぞ
思ふ
母かとぞ
おもふ

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