天を仰いで 204 なづの木のさやさや

今年度は1年生の音楽に、日本古来の楽器、お箏を学ぶ時間を設けました。緑窓会(同窓会)の会長様を始めとして、地域の方々から何面もお琴を頂戴し、実施できるようになったものです。御寄付いただいた皆様、思い出深い、貴重なお箏をありがとうございました。学校でも大切に使わせていただきます。

今日はその3時間目が緑窓館でありました。教えていただくのは、菊井箏楽社宗家、菊井松音(しょうおん)先生です。見に行くと、先生はお着物をお召しになり、端座して独奏されているところでした。透き通った音が風のように部屋を吹き抜け、生徒たちは真剣に聴き入っていました。その後、お箏の歴史についてお話になり、古事記には琴の話が載っているとおっしゃいました。

名琴「枯野(からの)」の話を思い出しました。仁徳天皇の御代、ある巨大樹を切り倒して船を造ったところ、とても速い船になりました。やがて朽ち果てた時、廃材を藻塩を焼く薪にしました。焼け残った材を削って琴にしたところ、海草がさやさやと揺れるような箏の音が七里に響き渡ったと言います。生徒たちには箏楽を通して、日本の美しい心にふれてほしいと思います。

カテゴリー: 校長室から, 第1学年, 1-学年, 3-学習指導・進路指導 パーマリンク