天を仰いで 200 心のウグシク

この夏、陸上競技全国大会の応援に沖縄へ行った際、古くから残る城をいくつかまわり、最後に首里城に行きました。450年も王朝が栄えた聖地です。沖縄では「城」を「グスク」又は「グシク」と言いますが、首里城は特に敬意を込めて「ウグシク(御城)」と呼ぶそうです。

城西の駐輪場に自転車を止め、気持ちの良い林間を軽く登り、石造りの城壁にうがたれたシンプルなアーチから広い石畳の庭に入りました。ここから神域です。前には木造朱塗りの奉神門がそびえています。少し疲れていて人も多かったので、門の奥には入りませんでした。小さな口から中をのぞくと、前面に立派な唐破風(からはふ)屋根をしつらえ、陽光に照り輝く正殿が悠々と建っていました。

そのウグシクが灰燼に帰してしまいました。一目見ただけでも、ありありと心に残る姿です。まして、日頃から仰ぎ見ていた地域の方々、誇らしく思っていた県民の皆さんには、その空しさ、その悲しさ、その辛さはいかばかとお察しいたします。不死鳥のように必ず蘇ることを念じてやみません。

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