1学期 終業式

 早いもので、1学期も本日で終了です。夏休み中も部活や面談、補習などが行われますが、ぜひ、「夏休みにしかできないこと」に取り組んでくださいね。

玄関を彩るハイビスカス
華やかなマリーゴールド

令和6年度 1学期 終業式 校長講話

 みなさん、おはようございます。1学期の終わりにあたって、私から何点かお話をしたいと思います。

 まず、一つ目ですが、みなさん、1学期を振り返って、いかがでしたか。1年生のみなさんは、4月当初に抱いていた高校生活を、思い通りに過ごすことができましたか。2年生のみなさんは、部活動に、行事にと中心となる学年の役割を果たすことができましたか 3年生のみなさんは進路実現に向けて着実に歩みを進めることができましたか。

 「光陰矢の如し」といいます。「明日から始めればいいや」とか「私はやればできる子だから」とか、自分に甘えてだらだらと過ごしていては、どんな目標にも手は届きません。明日から夏休みです。しっかりと計画を立てて、明日からといわず今日から、取り組みを始めてください。

 もうひとつ、7月26日からパリオリンピック、8月28日からはパリパラリンピックが開催されます。アスリートたちが大会に向けて取り組んできた人間ドラマと、全力で競技に取り組む姿に感動をもらいましょう。

 オリンピックの最終日に女子マラソンが開催されますが、私は尼崎市出身の前田穂南(まえだ ほなみ)選手に注目しています。彼女は尼崎市立園田東中学校卒業後、駅伝の強豪校である大阪薫英女子学院高校に進学しますが、3年間補欠だったそうです。その後、天満屋という企業に就職し、長距離ランナーとして成長を遂げました。2019年、東京オリンピック代表を懸けたマラソン・グランドチャンピオンシップでは独走態勢に入って快勝し、五輪出場を果たします。しかし、コロナで延期された東京オリンピックでは、コンディションを保てず、結果33位と、思うような成果を上げることができませんでした。一時は引退も決意したそうですが、再び奮起し、今年1月の大阪国際女子マラソンでは、19年ぶりに日本記録を更新、2度目の五輪切符を獲得しました。振り返るとこれまでの彼女の人生は、まさに紆余曲折です。しかし、彼女はそんな不遇の時代を、好きな言葉である「継続は力なり」とともに乗り越えてきました。「勝つことではなく、参加することに意義がある」といわれるオリンピックですが、私は改めて彼女の「努力の道のり」に注目したいと思います。

 みなさんにとってこの夏休みは大切な「道のり」の一つです。充実した夏休みを過ごして、9月にまた、元気で明るい笑顔を見せてもらいたいと思います。終わります。

プールわきのミニトマト
ひっそりと美しいオクラの花
梅雨明けはもうすぐ?
暑さに耐えるひまわり