みなさんお早うございます。久しぶりに体育館に3学年全員が一堂に会しました。舞台からみなさんの明るい表情を眺めることができて、本当にうれしく思います。
1年生のみなさん。2年生に向けての文理選択も終わり、進路について考える機会も増えたことと思います。2年生ではしっかりと自分と向き合い、進路希望を明確にしていきましょう。
2年生は年明けから待ちに待った修学旅行です。私も団長として同行しますが、記憶に残る素晴らしい修学旅行にしましょう。そして、3学期は3年生0学期とも呼ばれています。楽しんだ後は気持ちを切り替え、勉学に励みましょう。
最後に3年生。もうすでに進路の決まった人もいると思いますが、年明けすぐには共通テストも実施されます。また、一般入試に向けて最後の追い込みに入っている人もいるでしょう。そんな人たちを気遣いながら、みんなで力を合わせて進路を実現しましょう。
さて、年の終わりに慣用的に使われる言葉について少しお話ししたいと思います。
年末に入ると「年の瀬」という言葉をよく使います。「瀬」とは水の流れの速い危険な場所を表す言葉ですが、なぜ年末が年の「瀬」なのか。これには江戸時代の風習が深く関わっています。江戸時代はものを買うときに「つけ払い」をするのが一般的でした。つまり、その場ではお金を払わず、お盆や正月の折にまとめて払うという風習がありました。貧しい生活の中、切り詰めて暮らしていても生きるための消費は必要です。年末になってその支払いに苦慮し、なんとかお金を工面して支払う。その苦労を「瀬」になぞらえたのです。やっとの思いで正月を迎えられる。だから「年の瀬を渡る」と表現したのです。
このように、日常使われている言葉は日本の文化や歴史と深くつながっています。年末や年始の少しゆったりできるときに、そんな言葉について考え、教養を深めるのも良いかもしれませんね。
それではみなさん、良いお年をお迎えください。終わります。
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