有馬富士を登り、常福寺で坐禅!

野球部は3月11日(土)に有馬富士を登りました。標高374mの有馬富士。

北摂三田の校歌も「めぐる 山並み 有馬富士」から始まります。

各自の荷物は

・おにぎり(自分で握ったもの)

・お茶(自分で入れたもの)

・タオル

三田の自然に触れ、普段感じることのできない四季や、有馬富士の魅力に迫る。そんな狙いの中、スタートしました。

頂上に向けて進みながら、上り下りを繰り返しました。平坦な道ばかりではありません。私は途中から空気が変わるのを感じました。澄み切った空気、周りの雑音も消え、なにか一人きりになり、取り残された気分になりました。自然の中で、自分はなんて無力なんだ。とすら思いました。

野球部の活動もこれと同じではないでしょうか。甲子園に向けて、いい時と悪い時のアップダウンを繰り返し、自分ひとりの無力さや周りの仲間の有難さ、一人集中した時に雑音がスッと消えて集中力が高まる瞬間など。

頂上に着いた時の爽快感と、三田のきれいな景色は、そこに立たなければ味わえない感覚でした。

 

また、折り返し地点は世界的な彫刻家で三田市在住の新宮晋(しんぐうすすむ)先生の『風のミュージアム』の広場でした。そこで昼食を食べましたが、学年ごとにじゃれ合いながら自作のおにぎりを頬張っていました。(いつも保護者に作ってもらっている有難さに気付けてかな)

新宮晋先生は自然の力をテーマに多くの作品を作られています。このような芸術作品が三田にあることも行ってみて初めて知りました。やはり「動く」ことは「新たな出会い」につながりますね。

 

その後は常福寺に坐禅体験です。多くの生徒が初めてのことでした。坐禅を通して「調(ととのえる)」を意識する。「身・息・心」を調えます。

この日は3月11日。東日本大震災から6年目を迎える日です。地震発生時刻の14:46には全員で黙祷をし、被災された方々のご冥福を祈りました(死後の幸福を祈る)。住職のお話では、

・今、この時に全力を尽くそう

・周りの誰かと比べることなく、自分自身なんだ

・直心是道場

と、教えていただきました。

どれも生徒の心に響く大切な話ばかりでした。ありがとうございます。

そして、坐禅をする時に使われる“警策(きょうさく)”(ボーっとしてると肩をパーンと叩かれる木の棒です)についても教えていただきました。

私はてっきり「ダメな自分へのおしおきや、罰」のように思っていました。しかし、警策は「自分への励ましだよ」と教えていただきました。そのため、住職が気づいてされることもあれば、坐禅をしている自分から申告し、「私への励ましをお願いします」の意味もありました。約30分間の坐禅を行ないましたが、「身・息・心」を調えながら、多くの生徒が「励まし」をお願いし、キリッとした空気の空間と時間を過ごすことができました。

今回は野球の打つや投げるの練習ではなく、登山・坐禅を行ないましたが、甲子園を目指すにあたり、「自分自身を見つめなおす」大きな意味を持つ時間を過ごすことができました。

 

自分で「おにぎりを握る」ためには、ご飯を炊くこと、具を考えること、握ることなど、多くの手順があります。登山をしながら、登山道を整備してくれている方々の存在に気付き、「歩きやすいようにたくさんの丸太が打ってあるけど、これを打ってくれている人がいるんやな」とつぶやいていた生徒がいました。坐禅をするために坐布やストーブの準備をしていただき、より良い時間を過ごすことができました。

 

自分が過ごす毎日には、自分以外の多くの誰かの存在に助けられることがたくさんあります。

そんなことに気付かせてもらえる、貴重な体験でした。ありがとうございました。

顧問 木地谷正也