みなさんは有馬高校が山林を持っている(管理している)というのはご存じですか?有馬高校人と自然科は三輪と藍本の2カ所に演習林を所有しています。そして3月26日(金)総合実習Bの時間に藍本の演習林実習を、人と自然科新3年生10名が行いました。
まずは入山前の確認。今回最大の目標は「怪我をしないこと」です。実習服の袖をおろし、ズボンの裾や靴のひもが枝に引っかからないように注意すること。実習用グローブを必ず着用すること。暑くなったら水分補給を行い、息苦しくなってきたら適宜距離を開けマスクを外し熱中症などを防ぐことなど、安全に関する注意を確認しました。
安全を確認した後は早速入山です。小川を渡ったところから有馬高校が管理している演習林です。
演習林の中に入ると、林道が整えられています。以前はここで間伐や枝打ちなど頻繁に実習を行い、杉の材木を生産していたようですが、生徒が課題研究や授業で植物を活用する場となっています。
今回の実習では、林道にある倒木や枯れて落下した枝を除去する作業を行いました。まずは山の麓の林道です。進んで行くと枝が落ちたり倒木が道をふさいでいました。
生徒は協力して林道を整えていきます。
特に大きな倒木は、チェンソーで伐木してから除去します。夏にチェンソーの資格を取得した生徒が活躍しました。男女問わずみんな上手です。
人と自然科 伐木等業務(チェーンソー)特別教育実施 についての記事はこちら
小さく刻んだら協力して運搬します。
きれいになりましたね。
そしていよいよ尾根に向かって登山です。急な坂を登ります。落石に注意しながら声を掛け合い登っていきます。
尾根に到着。足がぱんぱんです。水分補給して休憩します。
元気を取り戻したところで、尾根の林道を整備していきます。林道に落ちた種子から発芽した幼木も、大きくなる前に取り除いておきます。
作業も終盤にさしかかったところで、最大の倒木が・・・
みんなで協力して、整備していきます。
林道が確保されましたね。
道中には多様なコケやウラジロなどの植物、サワガニなどの動物も観察され、山の生物多様性も感じることができ、課題研究の参考になった生徒も多かったようです。
4時間近く行った演習林実習も一人も怪我せず下山を果たしました。いよいよ3年生最上級学年です。新型コロナウィルスで限られた活動となっていますが、人と自然科のあらゆる学びを悔いのないように活用し、成長してください。期待しています。