3月3日(水)人と自然科2年生の生徒を対象に、卒業生を囲む会が開催されました。この会は3月に卒業を迎えたばかりの先輩方に来校いただき、自分の目標としてきた進路を実現した経験を後輩に伝えるという、先輩、後輩のつながりが強い人と自然科ならではの伝統行事です。
3日前に卒業式を終えたばかりの先輩。今年は島根大学、摂南大学、大阪経済大学、県立農業大学校・東洋食品工業短期大学、神戸医療福祉専門学校、駿河生産プラットフォーム株式会社に進学、就職する7名の卒業生に代表として快く来校して頂きました。そして特別ゲストとして、3年前に人と自然科を卒業し、現在兵庫県の職員として兵庫県農業水産総合技術センターに務めている先輩も飛び入り参加して頂きました。
まずは進学先・就職先も含めた自己紹介。数日前まで学生服姿で顔を合わせていた先輩方ですが、スーツ姿に変わりずいぶん大人に感じました。
自己紹介の後は、質疑応答を通した先輩からのアドバイスです。進路を決めた時期やきっかけ、後悔していること、やっておいたほうがいいことなど、アドバイスをいただきました。
・とにかく毎日の学校生活をしっかり充実させること。そして自分だけのアピールポイントを増やすこと。
・どのような進路を選ぶにしても、事前の準備は大切。また、進学するとしたら進学先をしっかり調べておくことが重要。
・人と自然科はたくさんの資格取得が可能なので、多くとっておいたほうがいい。でも資格に頼りすぎてもだめ。
などなど元人と自然科の生徒だからこそ話せる具体的なアドバイスを多く頂きました。2年生の生徒も先輩の話を真剣に聞き、メモをしっかりとっていました。
そして就職、公務員、大学、短期大学、専門学校、農業大学校の6グループに分かれて座談会です。
・指定校推薦と総合型選抜など入試方式の違いなどの情報を得るために進路指導室を有効に活用する。
・筆記試験ではグラフを読み取る問題も出るので鍛えておく。面接では3年生の課題研究の内容が総合型選抜入試や推薦入試で聞かれるのでしっかり取り組んでおいたほうがいい。
・自分の長所と短所は周りの友人に聞いてみると、気付いていない点が見つかる。
・面接練習を農場の先生方も含めてたくさんやったほうがいい。
・面接に対応するために、日頃から情報を仕入れておくこと。(教室に置いてある日本農業新聞を日頃から読んでおくのがおすすめ)
・日々の勉強を頑張り、評定を上げておくことに超したことはない。(保険にもなる)
・就職を軽くみない方がいい。就職希望者ほど勉強が必要。
・新型コロナウィルスの感染拡大でオープンキャンパスがオンラインになっているので注意しておくこと。
などなど、たくさんの質問に答えてくださいました。最後に2年生生徒代表から『お忙しい中私たちのために来て下さりありがとうございました。今日聞いたこと参考に頑張ります。先輩も新しい場所で頑張ってください。』とお礼の言葉を送り、卒業生を囲む会は終了しました。
終了後に書いてもらったアンケートを見て見ると
・卒業生を囲む会を通して改めて進路について考え直すことができた。
・不安に思っていたことをたくさんの質問にし、丁寧に答えて下さり、気持ちが少し軽くなった。
・スーツを着た先輩と話していたら、遠い存在に感じ、憧れをもった。私も進路実現できるように頑張りたい。
など、2年生にとって忘れられない1時間となったようです。
新生活の準備で忙しい中、後輩のために時間を作ってくださいました8名の卒業生の皆さん。本当にありがとうございました。このようにOB・OGがサポートしてくれるのも人と自然科の大きな魅力ですね。